「このザマだ!」大谷翔平がバーランダーから放った一発の舞台裏 最強右腕“怒り”
被弾にバーランダーは激怒「アンタがそう言うから投げたのに」
だが、結果はホームラン。アドバイスされるがままに、チェンジアップを投げて被弾したバーランダーは、ダグアウトに戻って来るなり、掴みかからんばかりの勢いで投手コーチを怒鳴りつけたという。
「チェンジアップだって言ったじゃないか! アンタがそう言うから投げたのに、このザマだ!」
今年で70歳を迎えた名伯楽は、心の中では「チェンジアップとは言ったが、高めに投げろとは言ってないぞ。投げきれなかったのは君じゃないか」と思っていたが、反論しても火に油を注ぐだけ。怒鳴られるがままになっていたと笑って振り返る。
その贖罪というわけではないが、日米野球では侍ジャパンの建山義紀投手コーチにスプリットとチェンジアップを上達させるコツを聞きにいった。日本で得た知識は、アストロズに戻った後でバーランダーをはじめ、投手陣に還元するつもりだ。
あの日、日米を沸かせた大谷の一発は、思わぬ余波も生んでいた。