大谷翔平を「手荒く歓迎した」一発も…MVPベッツの「功績」を米メディアが列挙
数々の“偉業達成”でMVP選出、大谷が「印象に残っている」と明かした本塁打にも注目集まる
今季のメジャーリーグの最優秀選手賞(MVP)が15日(日本時間16日)に発表され、ア・リーグはレッドソックスのムーキー・ベッツ外野手が初選出された。今季136試合出場で打率.346、32本塁打、80打点、OPS(出塁率+長打率)1.078をマーク。レギュラーシーズンでメジャー最多の108勝を挙げ、ポストシーズンでも圧倒的な強さを見せて世界一に輝いたレッドソックスを力強く牽引した。
メジャー屈指の5ツールプレーヤーは今季も能力の高さを遺憾なく発揮し、ゴールドグラブ賞やシルバースラッガー賞も受賞。まさに、最高の1年となったが、ボストンの地元メディア「NESN」は「ムーキーの功績:興味深い50の情報と共に、MVPに輝いたムーキー・ベッツを祝福する」とのタイトルで特集を掲載。エンゼルスの大谷翔平投手に洗礼を浴びせた一発にも注目している。
記事では、今季ベッツが成し遂げたあらゆる記録、“偉業”などを列挙。MVP&GG賞&シルバースラッガー賞&WS制覇を同一シーズンで達成するのはア・リーグ史上初で、32本塁打はレッドソックスの先頭打者史上最多だったという。また、8月9日(日本時間10日)のブルージェイズ戦ではサイクル安打を達成。永遠のライバルであるヤンキース戦で打率.415、3本塁打、15打点を記録したことも特筆している。
そんな中で、「アナハイムでのナイターで放った3本塁打のうちの1本はショウヘイ・オオタニからによるもので、彼を手荒く歓迎した」という項目も登場。ベッツは4月17日(同18日)の敵地エンゼルス戦で3本塁打を放ったが、1本目が大谷からの一発だった。初回、先頭打者として97.4マイル(約157キロ)の真ん中低めへの速球を捉えてレフトスタンドへ。二刀流でメジャーを席巻していた大谷に洗礼を浴びせるホームランだった。
大谷は9月のシーズン総括会見で、最も印象に残った投手と打者を聞かれ、剛腕ジャスティン・バーランダー(アストロズ)とベッツの名前を挙げていた。「ベッツ選手には先頭打者でホームランを打たれているので、そこは印象に残っています」。低めにコントロールされた直球をスタンドまで運ばれた打撃には、大谷も衝撃を受けたようだ。
シーズン終了後にトミー・ジョン手術を受けた大谷は来季は打者に専念するため、ベッツとの対決は実現しない。二刀流復活となる2020年に再び顔を合わせたとき、今季の新人王がMVPに対してどんなピッチングをするのか、注目が集まる。
(Full-Count編集部)