「完敗、力負けだった…」日本Sで実力差を感じた広島が必死で過ごす秋季キャンプ

日本シリーズで2本塁打の安部「ある意味トーナメントみたい」

「悔しいですね。今はそれしかない。少し時間が経っているんですけれども、忘れられないというか……。もちろん負ければいつも悔しいですが、ここまで悔しいのも久しぶりかもしれない」

 最初に語ってくれたのは、シリーズでは2本塁打、5打点の安部友裕。

「自分がどんなに打っても、こういう戦いは、ある意味トーナメントみたいで負ければ終わり。それに本塁打と言っても勝利につながっていないですからね。仮にもっと打ったとしても、自分の結果うんぬんではなく、勝ちたかった。それしかない」

 89年生まれの安部は、チーム内では中堅と呼ばれる立ち位置となってきた。同学年4人のうち、田中広輔、菊池涼介の2人は侍ジャパンに選出。そして、丸佳浩がフリーエージェント(FA)宣言したこともあり、安部1人だけが秋季キャンプには参加。多くの若手選手たちに混じり、悔しさを噛み締めるよう練習メニューをこなしていた。

「骨折したこともあるので、全てが同じメニューというわけではない。でも、試したいことや、やらなければいけないことはたくさんある。だから、時間はどんなにあっても足りないくらい。今の自分に足りない部分があったから、チームに貢献できないで、日本一になれなかったわけですからね。そういう意味では現実も見せられましたから……」

シーズンと短期決戦の違い、盗塁を成功させる前に終わったシリーズ

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