元DeNA&鷹細山田がトヨタにもたらした相乗効果 指揮官「うちにはないものを」

細山田、佐竹らベテラン勢の活躍がチーム内の刺激

 就任1年目に藤岡や富山、細山田をはじめ9名の選手を獲得。同時にベテランにもチームに残ってもらった。若返りを図ることも必要だが、同時に細山田や佐竹功年投手らベテランがチームを引っ張り、チーム内で熾烈な競争が生まれたことが、毎年主力をプロに輩出しても戦力が落ちない理由だと説明する。

「若手が育っても、プロ入りして抜けてしまうのは社会人野球の宿命です。プロで活躍してくれるのはうれしいことですし、それに憧れて入ってきてくれる選手もいます。残ってくれる選手も頑張ってくれている。自分が試合に出たいと思っている選手ばかりなので、競争は激しいですし、誰が出てもおかしくないくらい頑張ってやってくれている。(他の選手が)プロ入りしてポジションが空いたら『ラッキー』と思っているはずです」

 2017年の日本選手権で優勝に輝いたが、今年は1回戦負けを喫した。社会人野球は常勝と言われるチームでも、1つ勝つことが非常に難しい。そして、その負けた時の悔しさこそが、選手のモチベーションに繋がっている。

「都市対抗にも2013、14には2年連続本選出場を逃しました。その悔しさがあるから、みんな頑張ってやっています。楽に勝つにはエース級が何人もいなくないといけないし、駆け引きもある。何が起こるかわからないのが社会人野球です。都市対抗も日本選手権も、とにかく1戦目を勝つことしか考えていません」

 桑原監督がチーム作りで大切にしていることは「明るく元気よく」。試合も練習も辛いことばかりだが、そんな中でも前向きにやれたら、という思いがある。今年、日本選手権を制したのは、同じ東海地区の三菱重工名古屋。ライバルはすぐそばにいる。激戦の東海地区で勝ち抜くためにも、選手たちは野球を楽しむ気持ちを忘れず、厳しい練習に励み続ける。

【表】OBには金子千尋や源田壮亮など各チームの主力も多い トヨタ自動車野球部出身の現役プロ野球選手一覧

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