異色の経歴の持ち主がオリオールズGM補佐に 元NASAのエンジニア

今季最下位に沈んだオリオールズはシグ・マイデル氏をGM補佐に招いた【写真:Getty Images】
今季最下位に沈んだオリオールズはシグ・マイデル氏をGM補佐に招いた【写真:Getty Images】

昨季までアストロズでGM特別補佐を務めたマイデル氏

 ア・リーグでダントツの東地区最下位に沈んだボルティモア・オリオールズ。今季は47勝115敗、借金68と大きく負け越し、地区優勝したレッドソックスとは61ゲームもの差をつけられた。

 今オフ、そのオリオールズが来季に向けてフロントを“補強”。アストロズでGM補佐を務めていたマイク・エライアス氏が新GMに就任し、エライアス氏の下で2012年からアストロズでアナリストやGM特別補佐を務めていたシグ・マイデル氏を分析部門のGM補佐に招いた。球団公式サイトが伝えている。

 このマイデル氏が、異色の経歴の持ち主だ。球団公式サイトが伝えたところによれば、同氏はカリフォルニア大学デービス校で機械工学と航空工学で学士号を取得。サンノゼ州立大学でオペレーションズ・リサーチと認知心理学の修士号も取得した。球界のキャリアをスタートさせる前は、生物数学者としてNASAで勤務していたという。

 同公式サイトもこの異色の経歴を紹介。「この元NASAエンジニアは、2005年にカージナルスで球界のキャリアをスタートさせ、アマチュアドラフト分析ディレクターにまで上り詰めた」とし「ヒューストンでは、マイデルはアストロズを球界で最も先進的なフロントの1つになるのに貢献した。彼とエライアス氏は密接に連携し、セイバーメトリクスを最大限に活用して分析に基づいた決断をし、常にア・リーグ最下位だったアストロズが2017年にワールドシリーズ制覇するのに貢献した」と指摘されている。

 さらに、記事内では、エライアスGMのコメントも紹介。「シグ・マイデルは現在球界で最も経験と実績のあるアナリストの1人だ。彼がオリオールズに加わることは、この球団にとって大きなことであり、分析面での取り組みの方向性を示してくれることに期待している」とし、オリオールズのチーム強化へ大きな役割を果たすことに期待していた。

(Full-Count編集部)

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