ロッテ井口監督が独白「今一番うちに足りないところ」 勝つための必須条件とは
「5点、6点離れたら少し他人事のような雰囲気になって…」
――チームとしてまとまり、チームとして勝っていくということですね。
「勝つためには、チーム(選手)の中の声が大事。その声の掛け方一つにしても、傷の舐め合いじゃないけど少し甘いところがあったり。声の掛け方一つで全く変わると思うんですよ。それを我々、監督やコーチが選手に言っても仕方がない。チーム内で、選手内でそれをしっかり指摘し合えるようにならないと。そうすれば、本人たちもしっかりする。
強いチームって、それができているんですよね。そこが今、一番うちに足りないところかな。今年も試合中にベンチの中で感じることがありました。ピンチになってもなかなか内野手が集まらないとか、5点、6点離れたら少し他人事のような雰囲気になって、誰もマウンドに行って間合いを取ろうとしないとか。そこで声を掛けられるのが、リーダーだとも思います」
――その役割を中村選手をはじめとする若手選手に期待している。
「中村も含め、今年は井上(晴哉)も落ち着いて、だんだん周りが見られるようになってきた。本人も言葉で引っ張っていきたいって言ってるんで、期待したいですね。中堅を越えて、若い選手が引っ張っていくチームになったらいいなって願っています」
――やはり選手間から自発的に「声」が出る方がまとまりは生まれますね。
「もちろん、そうですね。今年に関しては、逆にこっち(監督・コーチ)がいっぱい言ったんで(笑)。秋季キャンプのミーティングでも『これ以上こっちに言わせないでくれ。言われたって、いい思いはしないだろう』って伝えました。自分たちで言い合えるような環境を作ってくれ、と。
ある意味、今年は第1段階として我々が口うるさく言った部分もある。今後へのステップですね。いろいろなことを言うことで、導いて、気付かせて。それを、来年以降は選手たちが自発的にやってくれたらいいですね」