江夏豊、佐々木主浩、山田久志…名球会投手に聞く「打者・大谷どう攻める?」

「伝家の宝刀フォークボールを活かすためにも内角を厳しく突く」(佐々木主浩氏)

 次に語ってくれたのは、大魔神こと佐々木主浩氏。大洋、横浜、マリナーズで活躍したストッパー。MLBで通算129セーブ、NPBで歴代3位となる通算252セーブを挙げた。

「最終的には、やはりフォークで勝負したい。だけどそれだけでは絶対に振ってくれないと思う。フォークはやはりボールゾーンで勝負する球。大谷君は選球眼も良い。ボールのフォークは見逃されてしまうと思う。またストライクゾーンのフォークをチェンジアップ的に使うこともあるけど、そういう球は簡単に拾われてしまうのではないか。だから早い段階で内側を攻めざるをえない。厳しく内側を攻めることで腰も引けてくれる。そうすればフォークボールもより活きてくるし、勝算も出てくると思う。うまくいけば空振りもね」

 佐々木氏が投げるフォークは、ほとんどの打者が打てないイメージが強い。本人もそう思っているに違いない。しかし佐々木氏にそこまで考えさせるほど、大谷の打力は優れている。

「シンカーではなく浮き上がる真っ直ぐで空振りを取りたい」(山田久志氏)

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