ロッテ井口監督が語る成長した安田への期待 「一気に化けてもおかしくない」

中村、井上が今季見せた活躍に「全然驚きではないですね」

――今年、1軍でどの選手に最も成長を感じましたか?

「誰でしょうね……。中村(奨吾)にしろ、井上(晴哉)にしろ、今まで持っている物を出し切れていなかっただけで、成長とは思いません。普通に1年間出たら、あれくらいの成績は残せるって、僕は思っていたので全然驚きではないですね」

――選手が自分の実力を発揮する方法を見つけることも大事です。

「晴哉も途中10日間くらい抹消されたり、調子の悪い時もありましたけど乗り切れたんで、彼の自信になると思う。そこを乗り切れない選手もいましたね。1個乗り越えれば最後までいくんだけど、という選手が。そういう選手に山を乗り越えさせるのが、こちらの仕事だとも思います」

――投手はいかがですか?

「投手も、後半はボルシンガーを含め、石川(歩)、涌井(秀章)とあまり良くなかった。何が課題なのかは投手コーチともっと詰めていかなければいけないところです。先発が調子よくなかった分、中継ぎに負担が掛かって迷惑をかけた。みんな60試合くらい投げて、一生懸命やってくれました。終盤に調子を落としましたが、中継ぎを責めるつもりは全然ありません。

 先発がゲームを作って7回くらいまで投げれば、後ろが楽になる。そこは打線にも責任があって、なかなか打てないから毎日接戦になって中継ぎがフル稼働になる。打線が援護できれば、ピッチャー陣も生きてくる。そこはお互い様ですよね」

――収穫、課題。いろいろ見えた1年目を終えて、来季に向けては楽しみしかないのでは。

「そうですね。パズルにハマるピースがだんだん増えてきて、そこに新人や新獲得した選手が横から入ってくる可能性も大。来年だったら、安田だとか香月(一也)だとか、あの辺が入ってきたら面白いなって思いますね。僕自身、来シーズンに期待しています」

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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