アジアWL 昨年リーグ1位の日本社会人代表は台湾選抜に接戦の末に敗れ2敗目

日本社会人代表(JABA)は台湾プロ野球選抜(CPBL)に2‐4と惜敗【写真:豊川遼】
日本社会人代表(JABA)は台湾プロ野球選抜(CPBL)に2‐4と惜敗【写真:豊川遼】

2回に集中打で先制を許し、最後まで追いつけず

 28日、台湾・台中インターコンチネンタル球場で行われているアジアウインターベースボールリーグが5日目を迎えた。第1試合で日本社会人代表(JABA)と台湾プロ野球選抜(CPBL)が対戦。社会人代表は今リーグ2勝目を目指したが、接戦をモノにできず2-4で敗れた。

 先発の嘉陽宗一郎投手(トヨタ自動車)は140キロ台後半の直球とカットボールや縦のスライダーなど多彩な変化球で試合づくりに長けている右腕。前回登板となった25日のNPBイースタン選抜戦では中継ぎとして登板し、0回2/3を無失点に抑えていた。リーグ初先発となったCPBL戦、初回は相手打線を3者凡退に抑え、上々の出だしを見せた。しかし、続く2回、2本の安打と四球で2死満塁のピンチを招き、続く李宗賢内野手(リ・ツゥンシェン/富邦)にレフトへ走者一掃となる3点適時二塁打を打たれて先制を許した。

 追いつきたい社会人代表はその裏、1死から安打で出塁した木南了捕手(日本通運)を一塁に置いてこの日「8番・遊撃」でスタメン出場の石川裕也内野手(東京ガス)がライトスタンドへ2ランを放ち1点差に詰め寄る。嘉陽は3回以降立ち直り、5回86球6安打3失点4奪三振で降板となった。

 社会人代表は6回、2死三塁とチャンスを作るも無得点。投手陣は嘉陽の降板後、高橋拓巳投手と阿部翔太投手(ともに日本生命)の2人が継投。CPBL選抜を無得点に抑えていたが、9回に阿部が2死一、二塁から陳子豪外野手(チェン・ズゥハオ/中信兄弟)に痛恨の追加点を許してしまう。

 そしてスコア2-4で迎えた最終回の攻撃、木南が安打と相手失策で二塁まで進塁するもあと一歩及ばず。チームは対戦成績を1勝2敗1分とした。昨年はリーグ戦を12勝5敗2分で1位通過し大きな注目を浴びた社会人代表。まだ4試合目ではあるが、試行錯誤の戦いが続いている。次戦は明日11月29日、韓国プロ野球選抜(KBO)と対戦する。

(豊川遼 / Ryo Toyokawa)

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