王貞治、小久保裕紀、中村紀洋… 名球会打者に聞く「投手大谷、自分ならこう打つ」

若松勉氏「甘い球をミスショットすることなく打ち返すしかない」

「あれだけ速いまっすぐがあって、消えるような変化球もある。なかなか打てるものではないよね。今は僕らの時と違って、打撃マシンなどの練習環境も良い。そういう意味でも打者有利の時代なんだろうけど、その中でしっかり抑えることができるわけだから、スゴいですよ」

 身長168センチと小柄ながら天才的なバットコントロールで2173安打、通算打率.319というとんでもない数字を残した若松勉氏。

「やっぱりまっすぐを狙うんだろうね。変化球が来たらとにかくバットに当ててファールにしたいね。空振りだけは避けたい。いくら大投手といっても1試合に1球は甘い球も来る。それを待ってミスショットすることなく、打ち返すしかないだろうね」

 稀代の安打製造機をして、打つのは困難を極める、と言わしめる。投手・大谷は決して話題先行ではなく、実力を伴った本物なのだ。

同じ直球待ちでもアプローチがまったく異なる小久保氏と中村氏

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