「日本で“自分磨き”」―元Gマイコラスは来オフFA「制球のスペシャリスト」
2年契約は来季で満了、今季同様の活躍は「一筋縄ではいかないだろう」
巨人からカージナルスに移籍し、圧巻の活躍を見せたマイルズ・マイコラス投手。米復帰1年目で18勝4敗、防御率2.83の成績をマークした。18勝はジョン・レスター(カブス)、マックス・シャーザー(ナショナルズ)と並ぶリーグ最多で勝率.818も1位。さらに、四球は最少の「29」と先発投手として抜群の安定感を誇った。
来季はエースとしての活躍が期待されるマイコラス。カージナルスとは2年総額1550万ドル(約17億6000万円)の契約を結んでおり、契約満了でFAとなれば注目株の一人となることは間違いない。ESPNは「超先取り2019-2020FAランキング」と題して来オフのFA選手を“格付け”する特集を掲載しており、マイコラスは現時点で16位とされている。
記事では、マイコラスが今オフ、もしくは来季途中にトレードされる可能性について「NO」と分析。カージナルスで来シーズンを全うし、FAになると見ている。そのうえで、寸評では「日本で“自分磨き”に成功した制球のスペシャリストは、カージナルスと契約し、ナ・リーグトップとなる18勝を挙げ、防御率も3点以下を記録した」と今季の働きを称賛。続けて「剛速球を投げない投手同様に、彼は今一度、同じ結果を残せることを証明しなければならない」と指摘している。
来季も同じような成績を残せるか。FA市場での価値をさらに上げるためにすべきことは、この1点に尽きる。ESPNは「低い奪三振率が示すように、彼は今シーズンの防御率2.83に匹敵する数字を残すことは、一筋縄ではいかないだろう」と推測。壁は高いとの見方だが、もしマイコラスがこの予想を覆す活躍を見せることになれば、現在の16位からランキングをさらに駆け上がることになるだろう。
なお、ESPNが“格付け”した来オフのFA選手ランキングトップ10は以下の通りとなっている。
1位 ノーラン・アレナド内野手(ロッキーズ)
2位 ゲリット・コール投手(アストロズ)
3位 クリス・セール投手(レッドソックス)
4位 サンダー・ボガーツ内野手(レッドソックス)
5位 アンソニー・レンドン内野手(ナショナルズ)
6位 JD・マルティネス外野手(レッドソックス)
7位 ポール・ゴールドシュミット内野手(ダイヤモンドバックス)
8位 ジャスティン・バーランダー投手(アストロズ)
9位 ジョシュ・ドナルドソン内野手(ブレーブス)
10位 ディディ・グレゴリアス内野手(ヤンキース)
(Full-Count編集部)