巨人菅野を抑え1位に立ったのは… 投手の安定感を示すK/BBランキング【セ編】
阪神・藤浪の課題は明確、広島アドゥワは特殊なケース
K/BB下位5人も見ておこう
58藤浪晋太郎(神) 1.49(70奪三振47与四球71回)
59藤嶋健人(中) 1.48(40奪三振27与四球71回1/3)
60京山将弥(De) 1.27(42奪三振33与四球59回)
61小野泰己(神) 1.19(96奪三振81与四球126回1/3)
62アドゥワ誠(広) 0.83(30奪三振36与四球67回1/3)
今季も不振に終わった阪神・藤浪の課題ははっきりしている。制球力だ。K/BBの数値が改善されない限り、復活はないだろう。最下位の広島、アドゥワの場合は、かなり特殊だ。この投手の決め球は2シーム。打ちごろに見えて、微妙に動く球にバットの芯を外されて凡打の山を築く。奪三振が少ないことは問題ない。制球力も良くないが、打たせて取るスタイルが確立しているので、K/BBが低くても通用するのだ。
NPBで1500イニング以上投げた投手のK/BB5傑
1上原浩治 6.64 1400奪三振 211与四球
2土橋正幸 4.61 1562奪三振 339与四球
3杉浦忠 4.29 1756奪三振 409与四球
4稲尾和久 3.58 2574奪三振 719与四球
5村山実 3.55 2271奪三振 639与四球
巨人の上原が歴代で1位に。今季は34回2/3しか投げていないが、24奪三振10与四球のK/BB4.80と優秀だった。K/BBは、投手の実力を測る一つの指標だ。この数値が大きく動いた投手は、投球スタイルに何らかの変化があったと考えるべきだ。来季も注目していきたい。
(広尾晃 / Koh Hiroo)