ナショナルズが左腕コービンと6年158億円で合意　ダルビッシュ超える大型契約

フィジカル検査を経て正式契約の見込み

　ナショナルズは4日（日本時間5日）、ダイヤモンドバックスからフリーエージェント（FA）となっている左腕パトリック・コービン投手と6年1億4000万ドル（約157億7600万円）で契約合意に達した。フィジカル検査を終えた後で正式な契約が結ばれるという。地元紙「ワシントン・ポスト」のチェルシー・ジョーンズ記者が自身のツイッターで伝えている。

　コービンは今オフFA市場の先発投手ではトップレベルと目されていた29歳左腕で、ナショナルズの他にもヤンキース、フィリーズなど複数球団が獲得に乗り出していたとされる。2009年ドラフト2巡目でエンゼルス入りしたコービンは、2010年にトレードでダイヤモンドバックスに移籍。2012年にメジャーデビューを果たし、これまで通算56勝54敗、防御率3.91の成績で、今季は33試合に投げて11勝7敗、防御率3.15という好成績を収めた。

　ナショナルズはコービンを獲得したことにより、マックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグと強固な先発ローテ3本柱を形成。プレーオフ進出を逃した今季のリベンジに向け、強力なトリオとなる。

　コービンの契約は、今季ダルビッシュ有投手がカブスと結んだ6年1億2600万ドル（約141億9800万円）を上回るもの。ヤンキースの地元紙「ニューヨーク・タイムズ」のビル・ウィッツ記者によれば、ヤンキースは5年1億ドル（約112億6800万円）を超える契約を結ぶことに難色を示したという。また米スポーツ専門サイト「ファンクレッド・スポーツ」のジョン・ヘイマン記者によると、フィリーズも5年以上の長期契約には二の足を踏んだようだ。

　FA市場の中でも目玉と目されていたコービンの契約が決まったことで、この契約を指標として、今後先発投手を巡る市場が一気に動き出すことになりそうだ。

（Full-Count編集部）