メッツGM、カノとディアスの入団会見で大型トレードの“裏話”を明かす
バンワグネンGMが宣言「補強はこれが最後ではない」
2対5の大型トレードでマリナーズからメッツへ移籍したロビンソン・カノとエドウィン・ディアスの2選手が4日(日本時間5日)、メッツの本拠地ニューヨークのシティ・フィールドで入団会見を行った。MLB公式サイトが報じた。
メッツのユニホームに袖を通した2人は終始笑顔。ディアスは、メッツへの移籍が決まった際、カノに電話で「僕たちはニューヨークへ行くんだ。球界最高のファンたちと一緒に楽しもうよ!」と言ったという。カノも「彼(ディアス)のプレーはメッツファンを凄く楽しませてくれるでしょう。彼はハードにプレーする。シアトル時代に、球場に最初に姿を見せるのは彼でした」と語っている。
今季、マリナーズ不動の守護神として0勝4敗57セーブ、防御率1.96という成績を残し、堂々のア・リーグセーブ王に輝いたディアス。24歳の働き盛りで、MLB最高のクローザーと言っても過言ではない。メッツは今シーズン途中の7月に守護神のファミリアをアスレチックスに放出。守護神不在となっていたが、最強のクローザー・ディアスは大きな戦力となる。
カノの元代理人でもあったメッツのブロディ・バンワグネンGMは、今回のトレード交渉の裏話を明かした。11月のGMミーティングで、マリナーズのディポトGMとカノの獲得を軸に交渉が始まったものの、カノとディアスをセットで獲得することこそが最終的な目的だった。ディポトGMは2人セットでのトレードに難色を示したが、粘り強い交渉の末、大型トレードが成立したという。
バンワグネンGMは、さらなる補強も狙っている。記事では「今回が我々の行う最後の補強ではありません。既にロースターにタレントは揃っています。ですが、私がこれまでに度々発言してきたように、チームを強化したいのです。勝利数を増やしたいと思います」というコメントを紹介。今シーズンは77勝85敗のナ・リーグ東地区4位に終わったメッツだが、巻き返しへ積極的に動いている。「ここに来た理由は勝つためです。メッツファンに伝えたいことがあります。私はワールドシリーズに進出し、優勝リングを勝ち取るためにここに来たということです」と、ディアスは会見で1986年以来33年ぶりとなるワールドチャンピオンになることを誓っていた。
(Full-Count編集部)