吉田輝は「北極星」―毎年印象深い、日ハム大渕スカウト部長の新人紹介の全容

生田目は「ボリュームある直球」、万波は「底知れぬポテンシャル、超がつく大器」

◯ドラフト2位 野村佑希内野手
「185セント、90キロという素晴らしい体格。ボールをバットに乗せる技術は生まれ持った天性です。貴重な右の大型スラッガーとして大いに期待しています。感心するのはその戦う姿勢です。この夏はエースで4番としてチームをけん引、孤軍奮闘。甲子園出場に導きました。県予選では連日の猛暑と苦しい試合展開の中、マウンド上で一人黙々と戦い抜く姿は、プロでの活躍を予感させてくれます。春からはサードという不慣れなポジションに挑戦してもらいます。これまで多くのスラッガーたちが獲得できなかった難しいポジションですが、この壁を乗り越え、2023年新球場での『4番・サード野村』というアナウンスを我々は想像しています。頑張ってください」

◯ドラフト3位 生田目翼投手
「150キロを超えるボリュームある直球は、プロでも力で抑え込める能力を持ち合わせ、即戦力として期待する選手です。大きく良く曲がるスライダーも打者に意識させる武器となり、一本調子だった大学時代に比べ、社会人ではゲームを進める力がより一層加わったように思います。先輩である武田久投手からもそのコツを教わったことが功を奏したかもしれません。ご覧の通り堂々とした体格と態度、言い換えればふてぶてしい姿はとても頼りになります。新人賞目指して頑張ってください」

◯ドラフト4位 万波中正外野手
「彼を形容する言葉は枚挙に暇がありません。規格外のパワー、底知れぬポテンシャル、超がつく大器などなどです。意外とパワーだけではなく、内野手もできるかもしれないと思わせる器用さとバランスも見逃せません。この規格外の選手を我々は小さくまとめることなく、既成概念にとらわれない大きな育成をしていくつもりです。一方、技術的にはまだまだ未熟でプロの球を打ち返すには相当な努力が必要なのも事実です。しかし、その努力できる力こそ彼の本当の特徴かもしれません。強豪・横浜高校で最も遅くまで練習し、最も悩み苦しんだ男。話していると、とても理解力と考える力があります。また礼儀正しく、明るく、いつも人が周りにいるのもうなずけるところです。努力に努力を重ねて、ぜひ新球場で大きなアーチを描いてください。頑張ってください」

柿木は「愛されキャラ」、育成の海老原は「シンデレラボーイに」

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