2019年のFA市場はどうなる? 目玉は西武秋山、広島は4選手が権利取得か

西武・秋山翔吾【写真:荒川祐史】
西武・秋山翔吾【写真:荒川祐史】

菅野、則本らは海外FA権取得まで動きなしか

 2018年のNPBのフリーエージェント(FA)戦線は、パ・リーグ打点王の浅村栄斗が西武から楽天へ、セ・リーグMVPの丸佳浩も広島から巨人への移籍を表明するなど、キャリア全盛期を迎えている大物選手が新天地での挑戦を選んだ。そのほか、炭谷銀仁朗が西武から巨人へ移り、中村剛也は西武への宣言残留を選択。残るは、まだ去就が未定となっている西勇輝(オリックスからFA)ただ1人となった。

 まだ今季のFA市場も幕を閉じていないが、来季に目を向けると、やはり各球団の主力クラスに、順調にいけば、FA権を取得する選手がいる。特に注目なのが、FAによる他球団への流出が相次いでいる西武。今年の浅村に続いて、主力である秋山翔吾外野手が来季中に海外FA権を取得する見込みとなっている。

 11月の日米野球にも侍ジャパンの一員として出場した秋山は、MLBでのプレーも視野に入れているとされ、権利行使となれば、NPB、MLB入り乱れての争奪戦となるのは間違いない。毎年のように主力がFA移籍している西武としても、これ以上の流出は避けたいところで、走攻守三拍子そろったNPB屈指の外野手の周囲が騒がしくなる。

 そして丸が巨人へ移るセ・リーグ3連覇の広島でも順調にいけば、菊池涼介内野手、會澤翼捕手、野村祐輔投手、今村猛投手らが国内FA権を取得する見込み。菊池、會澤は野手の中でも代えがきかない人材だけに、広島としても手をこまねいているわけにもいかないだろう。ファミリー色が強く、ビジネスライクな球団ではないが、主力流出阻止へ今季の契約更改から何らかの手を打ってくる可能性もあり、目が離せない。

鷹からはサファテ、今宮、中村、松田宣がFA権取得へ

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