丸、炭谷、西、浅村どうなる? 過去のFA移籍選手から見る新天地で活躍する難しさ
巨人は2015年から脇谷、山口俊、陽岱鋼、森福、野上の5人が加入
オフシーズンの真っ只中にあるプロ野球界。2年連続でソフトバンクが日本一に立ち、幕を閉じた球界は現在、契約更改や各球団の補強の話題が中心となっている。
今オフのFA市場では西武から浅村栄斗内野手、炭谷銀仁朗捕手、広島から丸佳浩外野手、オリックスから西勇輝投手がそれぞれFA権を行使した。浅村が楽天、炭谷と丸が巨人、そして西が阪神へとそれぞれ移籍を決め、FA行使選手の行き先は全て決まった。
それぞれの選手が移籍を決めた各球団のファンにとっては、大きな補強となっただけに、来季への期待も膨らむところだろう。だが、これまでの環境が一変する新天地で活躍することは、そう簡単ではない。三顧の礼で迎えられ、期待も大きければ、プレッシャーもこれまでの比ではなくなる。現に、ここ数年でFAで移籍した選手は、前年度から成績を落とした選手が多い。
過去3年でFA権を行使し、他球団へと移籍した選手を、移籍先球団別に見てみよう。成績は移籍前年度成績と、移籍初年度の成績。
【巨人】
◯脇谷亮太(2015年、西武)
118試合235打数69安打3本塁打22打点4盗塁 .294
↓
54試合108打数17安打1本塁打7打点0盗塁 .157
◯山口俊(2016年、DeNA)
19試合11勝5敗0セーブ0ホールド138.2回121奪三振 防2.86
↓
4試合1勝1敗0セーブ0ホールド 21回22奪三振 防6.43
◯森福允彦(2016年、ソフトバンク)
50試合2勝1敗0セーブ16ホールド 27回23奪三振 防2.00
↓
30試合1勝3敗0セーブ6ホールド 20.2回18奪三振 防3.05
◯陽岱鋼(2016年、日本ハム)
130試合495打数145安打14本塁打61打点5盗塁 .293
↓
87試合330打数87安打9本塁打33打点4盗塁 .264
◯野上亮磨(2017年、西武)
24試合11勝10敗0セーブ0ホールド 144回113奪三振 防3.63
↓
25試合4勝4敗0セーブ1ホールド 71.1回54奪三振 防4.79