5年が経った2013年ドラフト、パ各球団の成果は? “大成功”の鷹と獅子が日本一とリーグV

ソフトバンクは加治屋、森、上林、石川が大活躍

【ソフトバンク】
× 松井裕樹投手
× 杉浦稔大投手
1 加治屋蓮投手 72試4勝3敗0S31H 3.38
2 森唯斗投手 66試2勝4敗37S6H 2.79
3 岡本健投手 23試1勝0敗0S0H 3.05
4 上林誠知外野手 143試551打数149安22本62点 .270
育1 石川柊太投手 42試13勝6敗0S6H 3.60
育2 東方伸友投手(2017戦力外)
育3 曽根海成内野手(→広島)11試18打数5安0本2点 .278
育4 張本優大捕手(2018戦力外→育成)1軍出場なし

【オリックス】
1 吉田一将投手 58試3勝4敗0S21H .3.83
2 東明大貴投手 7試1勝4敗0S0H 2.27
3 若月健矢捕手 114試269打数66安1本27点 .245
4 園部聡内野手(2018戦力外)
5 吉田雄人外野手(2018戦力外)
6 奥浪鏡内野手(2017年途中自由契約)
7 柴田健斗投手(2014戦力外)
8 大山暁史投手(2018戦力外)6試0勝0敗0S0H 5.06
育1 東弘明内野手(2014戦力外)

【日本ハム】
× 松井裕樹
× 柿田裕太
× 岩貞祐太
1 渡邉諒内野手 60試161打数39安7本14点 .242
2 浦野博司投手 36試2勝2敗7S9H 2.16
3 岡大海内野手(→ロッテ)79試194打数37安3本20点 .191
4 高梨裕稔投手 18試5勝7敗0S0H 4.50(→ヤクルト)
5 金平将至投手(2016戦力外)
6 白村明弘投手 3試0勝0敗0S0H 9.64
7 岸里亮佑外野手 1軍出場なし
8 石川亮捕手 32試50打数11安0本3点 .220

 特筆すべきは、今季2年連続日本一となったソフトバンクか。今季はドラ1の加治屋がサファテ、岩嵜を欠いたリリーフ陣でセットアッパーとして活躍し、31ホールドをマークした。昨季までは1軍登板計4試合だけと結果を残せていなかったが、5年目の今季、ついに覚醒を遂げた。

 2位の森はプロ入りから5年連続50試合超に登板し、今季はサファテの穴を埋める守護神を任され、最多セーブとなる37セーブ。岡本も23試合に投げ、上林は全試合に出場して、打撃3部門全てでキャリアハイの成績を残した。さらに育成1巡目の石川は先発、中継ぎ双方で42試合に投げて13勝。1位から4位までの支配下4人全員と育成1巡目までが大活躍するという、凄まじい結果となっている。

 また、今季、10年ぶりにパ・リーグを制覇した西武も実りあるドラフトとなっている。1位の森は今季、大半の試合でマスクを被り、バットでも打率.275、16本塁打と打てる捕手として活躍。2位の山川もついに覚醒し、47本塁打124打点で初の本塁打王に輝いた。今オフに豊田、福倉の2人が戦力外となったものの、チームの核となる2人が育ったこの年のドラフトは成功といえる。

 ロッテは石川がローテを担い、今季は井上がついに1軍の戦力に成長。6位の二木も先発陣の一角を任されており、まずまず。楽天は松井がチームの中心となり、内田が成長を見せているものの、結果だけを見れば、上記の球団には及ばない。オリックスは上位3人の吉田一、東明、若月は1軍の戦力となっているが、4位以下の6選手が退団となっている。日本ハムは8選手を指名し、それぞれが1軍でプレーしているものの、チームの核となる選手は出てきていない。岡はシーズン中にロッテへ、2016年新人王の高梨はオフにヤクルトへとトレードになった。

 こうみると、5年前のドラフトの成果が、今季の成績に影響を及ぼしている。上位2人が球界トップクラスの活躍を見せた西武はリーグ優勝、そして支配下4人と育成1人の5選手が働いたソフトバンクは、西武に“下克上”を果たして日本一になっている。

(Full-Count編集部)

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