松井2軍監督の熱のこもった指導に…プロ1年目を終えた西武ドラ6内野手の今

プロ1年目は「本当にあっという間」、1年目の選手のレベルの高さには圧倒される

 高校を卒業し、野球が仕事となった。結果が求められる世界ではあるが、今まで経験してこなかった新しい技術や感覚の発見は「うまくなりたい」という気持ちをさらにかき立てる。

「どんどん自分がうまくなるための練習をしているので楽しいですね。いつか自分の感覚として身に付いてくれば、楽しみだなと感じています」

 チームメートからのアドバイスを受け入れ、変化を恐れずに取り組むプロ1年目のシーズンを終え、綱島はどう感じているのか。

「本当にあっという間でしたね。先月ドラフト会議があって『去年は自分がこの立場だったな』と思い出しました」

 春先には1軍の選手が西武第二球場で練習するのを見て、レベルの違いを思い知った。山川穂高内野手の打球の飛距離、源田壮亮内野手の守備のうまさに圧倒された。イースタン・リーグでは序盤、なかなか結果が出ず「初球から積極的に手を出せなかったし、変化球にも対応できなかった。自分の感覚が全く見付けられなかった時期でした」と苦闘の日々が続いた。

 そんな中でも先輩や同期の意見に耳を傾け、自分の引き出しを増やそうと取り組んだ。守備では個別練習で一緒になることが多い呉念庭内野手から助言を受けた。「普段は仲が良いですが、グラウンドに出ればライバル」という同期入団の西川愛也内野手とは夜間練習を共にし、打撃の良い箇所を取り入れようとした。

 調整で2軍に合流していた金子侑司外野手には「盗塁するときのリードや心がけはどうしているのですか?」と質問。リードの幅や目線について教わり「一歩目が切りやすくなりました」とその効果を挙げる。

 夏場に入ると、打席でバットを小刻みに動かす構えに変わる。すると試合でも安打を打つ場面が増えていく。「打撃コーチと相談しながらちょこちょこ構えを変えていました。『体のどこを動かしてタイミングを取るか』と考えたときに、自然とその形になりましたね。それがたまたま合ったと思います」

「イースタンの試合に出ないことには1軍に呼ばれない」

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