大谷翔平はなぜ米国でも愛されるのか 「大谷本」作者がTV番組で語った“魅力”

大谷の人間性を表す「ヒマワリの種」「肘当ての手渡し」「負傷発覚直後の2本塁打」

 さらに、大谷の“魅力”には「人間性」もあるとパリス氏は番組内で語っている。今季途中、ヒマワリの種を食べた大谷が、他の選手のように殻を地面に捨てることなくコップに入れている姿が話題となったが、こういった所作の1つ1つをパリス氏は絶賛する。

「この国(アメリカ)の娯楽は、日本では一番人気のスポーツです。みんな野球に熱い思いを持っています。彼らはプレーできることを栄誉に感じているのです。ヒマワリの種を食べるにしても(大谷は)コップに種を捨てています。(打席で)四球を選んだ時も、肘当てを折りたたんで、バットボーイが来るのを待ち、手渡すのです。最後の登板となったときのヒューストン戦では、ブルペンから紙が飛んでいくのが目に入り、彼は拾いに行きました。そういったことを、彼は気にするのです。

 それが顕著に表れているのが、(右肘の新たな損傷が判明した)9月5日のことです。クラブハウスの誰もが狼狽えていました。みんなショウヘイを応援していました。なぜなら彼はハードワーカーだからです。雰囲気の悪さに、そしてみんなが悲しみを覚えていることに、彼は気づいていたのです。みんなの表情を変えるのは自分の役目だと、彼は言ったのです。新たな損傷が発覚した日、彼は4打数4安打、2本塁打を放ちました」

 米メディアの絶賛を呼んだ、2度目の靭帯損傷発覚直後の4安打2本塁打。この敵地レンジャーズ戦での大暴れこそ、大谷の「人間性」を象徴する出来事だというのだ。そんな大谷はチームメートにも愛され、エンゼルスというチーム内での立場を築いていった。

「そしてまた言わせてもらいますが、みんな彼が大好きなのです。彼はリトル・ブラザー(弟)なのです。彼は周りの雰囲気を良くしようと労を惜しまなかった」

 米国のTV番組で大谷の“魅力”を語り尽くしたパリス氏。「ショウヘイ・オオタニ」という選手、人間は異国の地でも周囲の人間の心を鷲掴みにしているようだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY