西武移籍の内海「決まった以上はライオンズで頑張る」「長野や坂本と対戦したい」
背番号「27」に決めた理由は「1つでも先にという思いで」
西武への移籍が決まった内海哲也投手が21日、所沢市内の球団事務所で入団会見を行った。西武からFA権を行使して巨人へと移籍した炭谷銀仁朗捕手の人的補償として移籍。背番号は「27」に決まり、会見では「来シーズンより西武ライオンズさんにお世話になります。内海です。よろしくお願いします。ライオンズの一員として戦うんだなという気持ちになりました」と、まず語った。
敦賀気比高から東京ガスを経て、2003年に自由獲得枠で巨人に入団。2年目から先発ローテの座を掴むと、左のエースとして7度の2桁勝利をマークし、2011年と2012年には最多勝のタイトルを獲得した。6度のリーグ優勝、2度の日本一に大きく貢献。ここ5年は2桁勝利から遠ざかっていたものの、15年わたり巨人を支えてきた生え抜きの功労者だった。
会見では、巨人のチームメートたちについてもコメントした。巨人時代は投手陣の精神的支柱として慕われた。それだけに「みんな寂しいと言ってくれている。ありがたいです」と感謝しつつも、「決まった以上はライオンズで頑張るし、後輩たちにも頑張ってほしい」と、早くも西武の一員としての自覚をのぞかせた。
背番号を「27」に決めた理由は「いろいろと候補があった中で、1つでも先にという思いで。『26より先に』と」と明かし、巨人時代に15年間背負ってきた「26」から一歩前進する意味を込めたという。プロ入り16年目は、交流戦にはなるものの、初めて巨人を相手に戦う可能性もある。「(巨人戦の登板は)緊張するので、できれば避けたいです。長野や坂本と対戦したい」と語った。
会見には、西武カラーをイメージしたという紺のネクタイを締めて登壇した。「ユニホームは変わりますが、『内海哲也』という選手は変わらない。どこにいても応援してほしいし、一回り成長した姿を見せられるように頑張りたい」と意気込みを語った。巨人で通算133勝を積み上げてきた左腕。心機一転、西武ライオンズの2年連続リーグ優勝、そして日本一のために、その左腕を振るう。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)