米選出「球団別過去10年最悪FA契約」に元中日チェン 次点に西岡、中島らも…
チェンはマーリンズと5年約90億円の大型契約
2018年も残りわずかとなり、メジャーではフリーエージェント(FA)市場の動きが活発さを増している。左腕パトリック・コービンがナショナルズと6年1億4000万ドル(約157億5300万円)、アンドリュー・マカッチェン外野手がフィリーズと3年5000万ドル(約56億2600万円)と大型契約を結んでいるが、契約に見合った働きができるか否か、つまり契約が妥当か否かは、実際にシーズンが始まってみないと分からない。
メジャーではこれまでも数々の大型契約が結ばれてきたが、米スポーツ専門サイト「ブリーチャー・リポート」では、「MLB各球団の過去10年ワーストFA契約」と題した特集記事を展開。その中には、日本になじみの深い選手の名前も挙がっている。
エンゼルスではジョシュ・ハミルトンの5年1億2300万ドル(約138億500万円)、ヤンキースではジャコビー・エルスバリーの7年1億5300万ドル(約172億1600万円)という超特大契約がワーストに認定される中、マーリンズのワーストに選ばれたのは、元中日の左腕チェン・ウェインだった。
2011年オフに中日から自由契約となったチェンは、オリオールズと3年1200万ドル(約13億5000万円)で契約を結び、メジャーに移籍。4年で46勝32敗、防御率3.72の好成績を残した。FAとなった2015年オフにマーリンズと5年8000万ドル(約90億円)の長期契約を結んだが、その後は度重なる怪我で故障者リストを行ったり来たり。3年でわずか57試合の登板にとどまり、13勝18敗、防御率4.75と低調だ。
寸評では、チェンの年俸が年々金額が上がる“バックロード形式”であることを指摘。「最後の2年で4200万ドル(約47億2600万円)を支払う形のため、球界でも屈指の動かしづらいものとなっている」とし、他球団が獲得をためらい、不良債権となりやすいものだとしている。
また、マーリンズでは「その他のひどい契約」として、田澤純一の2年1200万ドル(約13億4900万円)もリストアップされた。
ワーストFA契約へのノミネートは免れたものの、「その他のひどい契約」として日本に縁のある選手が挙がっている。
○ブレーブス 川上憲伸 3年2300万ドル(約25億8500万円)
○オリオールズ 和田毅 2年815万ドル(約9億1600万円)
○ドジャース マニー・ラミレス 2年4500万ドル(約50億5700万円)
○ツインズ 西岡剛 3年900万ドル(約10億1100万円)
○ヤンキース ケビン・ユーキリス 1年1200万ドル(約13億4900万円)
○アスレチックス 中島宏之 2年650万ドル(約7億3000万円)
(Full-Count編集部)