ハム田中賢介が来季限りの引退を発表「2019年シーズンをもって引退します」
日本一へ新たな決意「最後の1球まで全力で頑張っていきます」
日本ハムの田中賢介内野手が25日、札幌市内の球団事務所でチーム大トリとなる契約更改を行い、日米通算20年目となる来季を限りに引退することを発表した。「私ごとになりますが、2019年シーズンをもって引退します」と口を開いた田中。愛されるベテラン内野手は、最後の1年をファンと支えてくれた人々のために戦う。
悩んだ末の決断だった。「アメリカから帰って来る時に引退するか悩んだし、昨年もそうだし、今年もかなり悩みました。すごく考えて、たくさんの方にお世話になったので、感謝の気持ちを込めて1年間恩返ししたい、と12月入って決断しました」と、ここまでの経緯を明かした。家族にしか相談していなかったというが、決断に大きな影響を及ぼしたのはファンの声。「たくさんのファンの方々に頑張ってと声をいただいて、僕の決断に至るまで大きなウエートを占めましたね」と話した。
今季は67試合の出場にとどまり、打率.295ながら2002年以来となる本塁打ゼロ、2001年以来となる盗塁ゼロに終わった。慣れない代打での出場機会が増えたが、シーズン終盤には状態を上げ、持ち前の勝負強さを見せた。
来季は日米通算20年目の節目にもなる。
「最後の1年自分にできることは何でもやろうと思っています。日本一なれるよう最後の1球まで全力で頑張っていきます。本当に長い間ありがとうございました。最後の1年ぜひ応援よろしくお願いいたします」
日本一だけを目指して、田中賢介が最後の1年で完全燃焼する。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)