長期の複数年契約はアリ?ナシ? 過去の大型契約から見える活躍を続ける難しさ

浅村栄斗(左)は4年契約で楽天に、丸佳浩は5年契約で巨人に移籍【写真:Getty Images】
浅村栄斗(左)は4年契約で楽天に、丸佳浩は5年契約で巨人に移籍【写真:Getty Images】

今オフはFAの丸が巨人と5年契約、浅村が4年契約を結ぶ

 年の瀬が近づき、プロ野球の契約更改のシーズンもそろそろ終わりに向かっている。今年活躍して年俸が上がった人、下がった人と悲喜こもごもの光景が繰り広げられ、主力選手や補強した戦力と大型契約を結んだ球団も多かった。

 2年連続で日本一となったソフトバンクでは主力の中村晃外野手と今宮健太内野手が来季からの4年契約を締結。FAで西武から楽天へ移籍した浅村栄斗内野手も4年契約を結び、広島から巨人へ移籍した丸佳浩外野手は5年契約の大型複数年契約となった。

 これまでのNPBの歴史を振り返っても、5年以上の複数年契約は、それほど多くない。いずれもチームリーダーや精神的な支柱としての役割を期待するもの、FA移籍で獲得したもの、国内や海外FAによる流出防止などの意味合いとなる。球団から寄せられた大きな期待に選手は応えることができたのだろうか。これまで5年以上の長期契約を結んだ主な日本人選手は次の通りとなる。

○ソフトバンク・松中信彦
2005年 132試合483打数152安打46本塁打121打点 .315
(7年契約)
2006年 131試合447打数145安打19本塁打76打点 .324
2007年 123試合440打数117安打15本塁打68打点 .266
2008年 144試合538打数156安打28本塁打92打点 .290
2009年 126試合448打数125安打23本塁打80打点 .279
2010年 79試合238打数56安打11本塁打35打点 .235
2011年 88安打266打数82安打12本塁打36打点 .308
2012年 65試合136打数30安打4本塁打13打点 .221
※5年目以降は年俸見直し

○横浜・三浦大輔
2002年 19試合4勝10敗0セーブ 119.2回 防3.23 
6年契約
2003年 15試合5勝5敗0セーブ 101.1回 防4.09
2004年 22試合6勝8敗0セーブ 144回 防4.25
2005年 28試合12勝9敗0セーブ 214.2回 防2.52
2006年 30試合8勝12敗0セーブ 216.2回 防3.44
2007年 28試合11勝13敗0セーブ 185.1回 防3.06
2008年 21試合7勝10敗0セーブ 144回 防3.56

○巨人・清原和博(FA)
1996年 130試合487打数125安打31本塁打84打点 .257
5年契約
1997年 130試合462打数115安打32本塁打95打点 .249
1998年 116試合384打数103安打23本塁打80打点 .268
1999年 86試合263打数62安打13本塁打46打点 .236
2000年 70試合216打数64安打16本塁打54打点 .296
2001年 134試合467打数139安打29本塁打121打点 .298

○ヤクルト・古田敦也
1998年 132試合491打数135安打9本塁打63打点 .275
5年契約
1999年 128試合483打数146安打13本塁打71打点 .302
2000年 134試合496安打138安打14本塁打64打点 .278
2001年 121試合441打数143安打15本塁打66打点 .324
2002年 120試合420打数126安打9本塁打60打点 .300
2003年 139試合509打数146安打23本塁打75打点 .287

○阪神・片岡篤史(FA)
2001年 106試合401打数102安打16本塁打62打点 .254
5年契約
2002年 120試合425打数97安打11本塁打46打点 .228
2003年 110試合334打数99安打12本塁打55打点 .294
2004年 46試合88打数18安打3本塁打7打点 .205
2005年 50試合57打数12安打1本塁打7打点 .211
2006年 50試合91打数15安打1本塁打7打点 .165

丸と同じ巨人と5年契約を結んだ陽岱鋼は2021年まで契約を残す

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