ハーパーとマチャドはフィリーズが好きじゃない? NY紙が2人の去就を予測

今オフのFA市場の目玉とされているブライス・ハーパー(左)とマニー・マチャド【写真:Getty Images】
今オフのFA市場の目玉とされているブライス・ハーパー(左)とマニー・マチャド【写真:Getty Images】

獲得有力なドジャース、ヤンキースは高額でも短期契約の可能性

 世界一を目指す強豪チームを取るか、長期契約できるチームを取るか……。今オフのフリーエージェント(FA)市場の目玉とされ、いずれも去就がまだ決まっていないブライス・ハーパー(ナショナルズからFA)、マニー・マチャド(ドジャースからFA)の2人。去就未定の中で、ニューヨークの地元紙「ニューヨーク・ポスト」は、2人が“究極の選択”を迫られそうだと伝えている。

 ハーパーは大型トレードで高額年俸の選手を整理し、大物選手と契約を結べる環境を整えたドジャース、マチャドは内野の層が薄く、さらには三塁のアンドゥハーの守備力に難があり、遊撃手のグレゴリアスが来季の開幕に間に合わないヤンキースへの加入が有力とされている。同紙のジョエル・シャーマン記者は記事の中で「この2チームは各々に対して年俸は高いが短期、あるいはオプトアウト(契約を中途で破棄し、FAになれる権利)のついた契約を提示する可能性がある」と指摘した。

 その一方で、今季大型補強を行い、アンドリュー・マカッチェンやジーン・セグラらを獲得したフィリーズも、2人の獲得を狙っていると言われている。2人に長期契約を提示する可能性が高いが、同記者は「2人とも特にフィラデルフィアが好きではなく、ヤンキースの方を好んでいるようである」とし、フィリーズは“希望チーム”ではないと断言している。

 ただ、マチャドを狙うヤンキースは、ハーパー獲得の可能性は極めて低そう。すでにジャッジ、スタントンら強打の外野手がひしめいており、球団首脳もこれ以上外野手の補強に動くことはないと明言。同記者も「ヤンキースはハーパーにほとんど興味を示していない」と記事で言及している。

 フィリーズは2011年以来プレーオフから遠ざかっており、ドジャースとヤンキースはワールドシリーズを目指すプレーオフ常連。シャーマン記者は「長期契約か、毎年ほぼ勝てるチームで、オプトアウトが含まれれば、30歳以下でもう1度FAになるかどちらかの選択を迫られるかもしれない」と、ハーパーとマチャドが難しい選択を迫られることを予想している。現状、フィリーズは苦戦が予想されているが、2人はともに長期契約を重要な要素と考えているとも伝えられており、巻き返しの可能性もゼロではない。2人の結論に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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