右投手の右腕に打球直撃→一塁へ左腕で剛速球!? 投手「最高の美技」4つが凄い
MLB公式サイトが動画を公開「投手による最高の守備プレーは?」
メジャーリーグの大きな見どころの1つといえば、驚異的な身体能力を生かした内野手の守備。ピッチャーとしては頼もしい限りだが、ときには投手自ら信じられない美技を見せることも……。MLB公式サイトは、今季のピッチャーのファインプレーから4つを厳選。ツイッターにその動画を投稿している。
まず初めは、ドジャースの絶対的守護神ケンリー・ジャンセン。捕手出身としても有名な右腕が華麗なフィールディングを披露している。レンジャーズ戦で秋信守のバットをへし折り、ピッチャーゴロを“ノールック”で背面キャッチ。すぐさま二塁に投げ、楽々とダブルプレーを完成させた。
続いては、フィリーズのビンス・ベラスケス。痛烈なライナーでのピッチャー返しが、ボールを投げた直後の右腕に直撃し、三塁方向へと転がる。すると、打球をダッシュで追いかけ、グラブを外して左手で拾い上げた。そして、左手でそのまま一塁へ送球。右ピッチャーとは思えない“球速“で一塁手のグラブに収まり、アウトとなった。
ブルワーズのブレント・スーターは“ど根性”プレー。一塁線へのボテボテのゴロを追い、食らいついてグラブで捕球すると、そのまま勢い余って一回転。打球を処理しようとした一塁手はベースから離れていた。それを確認した左腕は、一塁にヘッドスライディングした打者走者に向かってダイブ。ギリギリでタッチし、“2連続ダイブ”でアウトに仕留めた。
そして、最後はレイズのジェイク・ファリア。ヤンキース戦でメジャーを代表する大砲、アーロン・ジャッジの弾丸ライナーが顔面付近に飛ぶも、信じられない反応でグラブに収め、アウトに仕留めた。この打球の速度は109マイル(約175キロ)。一歩間違えば“悲劇“になるところだったが、美技へと変えてみせた。
MLB公式ツイッターは、この動画集を「投手はアスリートではない」との見出しをつけて投稿。動画内では「投手による最高の守備プレーは?」と呼びかけている。ファンの反応は様々だ。
「ベラスケスは利き腕を怪我したが、それでも逆の手でアウトを取った」
「あのブルワーズの選手のハッスル」
「スーターのダイブとダイブ」
「ジャンセンのプレーは素晴らしい」
「壊れたバットと、ゲームを終わらせるダブルプレー……ジャンセン!」
「こうしたプレーはクールだけど、危険だね」
「断トツでベラスケスが最高のプレー!」
「ジェイク・ファリア。アーロン・ジャッジの打球だったのに、彼はこのプレーで平然としていた」
どのプレーも凄かっただけに、意見が割れるのは当然。ピッチャーが危険と隣り合わせであることも感じる美技集となっている。