掛布氏以外にも過去は個性派揃い 阪神新助っ人マルテが背負う「虎の31番」

掛布氏以来強打の野手の背番号だった31番

 カークランドは、後のバース、マートンと並んで球団最長の6シーズン在籍した外国人選手として親しまれ、その後に31を背負ったのが掛布氏。バース、岡田とともに阪神のクリーンアップを担い、85年、巨人・槙原からの伝説的な「バックスクリーン3連発」を叩きこみ(実際はバックスクリーン横の観客席)、球団史上唯一の日本一に貢献した。

 掛布氏の引退後は、強打の野手に背番号31が託されることになった。特に地元大阪出身で高校野球のスター選手だった誠(萩原誠)、同じく生え抜きで人気が高く、2003年の星野監督時代、2005年の岡田彰布監督時代のリーグ優勝に貢献した濱中おさむ(治)らは右打者ながら「掛布2世」として期待された。誠と浜中の間には、ヤクルトからFA移籍した巨人を退団した広澤克実が背負い、ヤクルト時代の恩師・野村克也監督と再びプレーした。広澤は、巨人と阪神で4番をつとめた唯一の選手でもある。

 濱中の後は、台湾籍で外野と一塁を守った林威助(日本の高校、大学出身のため日本人扱い)が8年間背負った。2013年オフに林が退団した後、2016年に掛布氏が2軍監督として再び背負うまで31番は空いており、掛布氏の退任後の今シーズンも空き番となっていた。

 マルテが着けることにより、阪神の現役選手としては5年ぶりに「背番号31」が復活することになる。掛布氏の現役時代にもランディ・バースという阪神史上最強の助っ人がいたが、果たしてマルテは「ミスター・タイガース」並みの活躍を見せることができるだろうか。

(Full-Count編集部)

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