10年ぶりV、下克上、激動オフ、大誤審… 2018年、パ・リーグ10大ニュース
ホークスは功労者が構想外に、レジェンドが次々と引退
○“甲斐キャノン”が大ブレーク
その日本シリーズで、一躍、脚光を浴びることになったのが、ソフトバンクの甲斐拓也捕手。機動力を武器とする広島の盗塁をことごとく阻止し、日本シリーズ新記録となる6連続盗塁阻止を記録。甲斐のスローイングを表す“甲斐キャノン”の愛称は瞬く間に広がり、バッティングではわずか2安打に終わったにも関わらず、シリーズMVPに輝いた。
○内川聖一と福浦和也が2000本安打達成
内川は5月9日の西武戦(メットライフD)で、8回に中前安打を放ち、史上51人目となる2000本安打を達成。王手をかけてから14打席連続無安打と苦しんだ末の到達となった。福浦は9月22日の西武戦(ZOZOマリン)で、8回に右翼線への二塁打を放ち史上52人目となる偉業を達成した。
○西武&オリ激動のオフ、ソフトバンクは功労者放出
10年ぶりにリーグ制覇を果たした西武だが、激動のオフに。FA権を行使して炭谷が巨人に、浅村は楽天へ移籍。さらに菊池がポスティングシステム(入札制度)を利用しメジャー挑戦を目指すなど、主力3人が流出することに。炭谷の人的補償で、巨人の生え抜き内海を獲得したことでも大きな反響を呼んだ。オリックスは中島宏之、金子弌大が減額制限を超えるダウン提示を受けて自由契約となり、それぞれ巨人、日本ハムに移籍。西勇輝はFAで阪神移籍とこちらも主力3人がチームを去った。ソフトバンクは日本一となった翌日に摂津正や五十嵐亮太らに構想外を通告。ベテラン勢が放出となり、衝撃が走った。
○レジェンド引退
西武の松井稼頭央外野手が現役を引退し、西武の2軍監督に就任。日本ハムの矢野謙次外野手やオリックスの小谷野栄一内野手といった“松坂世代”やロッテの大隣憲司投手、岡田幸文外野手、ソフトバンクの城所龍磨外野手らも今季限りでユニホームを脱ぐことになった。