最速151キロ右腕、甲子園V腕、F球宴MVP…中日2019年ブレーク期待の若手

中日・石垣雅海【写真:荒川祐史】
中日・石垣雅海【写真:荒川祐史】

ドラフトでは根尾と梅津が加入、楽しみな竜の未来

 6年連続でBクラスに沈んだ2018年の中日。岩瀬仁紀投手や浅尾拓也投手、荒木雅博内野手など、常に優勝を争ってきた2000年代から2010年代初期を支えてきた中心選手たちが次々に現役を引退した。森繁和監督も退任し、与田剛新監督を迎え、チームとしても大きな転換期を迎えている。

 とはいえ、近年は京田陽太内野手や笠原祥太郎投手、鈴木博志投手、小笠原慎之介投手といった若い力が、少しずつではあるものの、台頭してきている。長らく期待された高橋周平内野手も主力の1人となった。また、ドラフトでは目玉の1人であった根尾昂内野手を引き当て、2位では即戦力の梅津晃大投手も入団。着実に期待の若手が増えてきていると言っていい。

 では、その中日で2019年に期待したい有望株をピックアップしてみよう。

○石川翔(2年目、18歳)
 2017年のドラフトで1位候補にも挙がったドラフト2位右腕。ルーキーイヤーは開幕直後に手術を受けた影響で出遅れ、ウエスタン・リーグでも5試合にしか投げられていないものの、1軍デビューも果たし、初ホールドも記録した。まだまだ線も細く荒削りではあるが、最速151キロを秘める潜在能力は高く楽しみな存在だ。

○木下雄介(3年目、25歳)
 2019年が3年目になる育成出身右腕。2016年の育成ドラフト1巡目で入団し、昨季の開幕前に支配下昇格を勝ち取った。1軍でも14試合に投げて防御率5.40。ウエスタン・リーグでは33試合で2勝0敗2セーブ、防御率1.13という好成績を残しており、新シーズンは開幕1軍争いに割って入ってくる存在となりそうだ。

2017年夏の甲子園V腕に、フレッシュ球宴MVPも

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