西武今井&伊藤の同級生コンビが辻監督にアピール 「16勝」「目立つところで…」
菊池のマリナーズ入りで先発ローテに注目、辻監督「両投手ともA班予定」
西武は2日、埼玉・所沢にて「2019年 埼玉西武ライオンズフェスタ 選手とファンの集い」を開催。辻発彦監督とともに今井達也投手、伊藤翔投手が登壇し、集まった150人のファンの前で今季への想いなどを語った。
リーグ優勝を果たした昨シーズン、ともにプロ初登板を飾った今井と伊藤。「1打席、1球に集中している。勝ちにこだわっているという姿勢を感じることができた。この経験を生かしたい」と今井が語れば、伊藤は「ブルペンでファンのような気持ちで見ていたが、見ていて『こう言う場面で投げたい。信頼される投手になりたい』と思った」と振り返った。
菊池雄星のマリナーズ入りが決定し、先発ローテーション争いが注目されるが今井は「渡辺久信GMが入団3年目に16勝を挙げているので、そこを目指したい」と大きな目標を立てると、同い年の伊藤も「目立つところで投げたいので、先発。自分でゲームを作りたいというものもあるので」と、指揮官に猛烈アピール。その心意気を辻監督は評価していた。
ただ、昨シーズンの経験から、自らの課題も十分自覚している。今井は「まだ1年間、フルでローテーションを回ったことがないので、体を作って長いイニングを投げられるような体力をつけたい。とにかく1年間投げる」と口にし、伊藤は「球数によってバテてくることがあった。独立リーグでは完投もあったが、プロで投げるスタミナがない。7回までは自分の力で投げられるようにしたい」と、ともに「投球のスタミナ」を課題に挙げ、2月のキャンプへ向けて準備を進めている。
辻監督も「両投手ともA班予定。2月のキャンプから走る時は先頭で、投内連携でも声を出してガンガンやってほしい」とエールを送った。エース・菊池が抜ける「新時代」の投手陣。新成人の同学年コンビが切磋琢磨し、良きライバルとなってチームに「熱狂」を起こせるのか、注目だ。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)