2018年の大谷翔平名場面 豪快初アーチに祝福儀式…編集部が選ぶ5傑【打者編】
伝説的な打撃の数々…第1位は大谷の印象にも残る“あの一発”
○第3位:通算204勝右腕バーランダー撃ち
バーランダーからアーチをかけたのは3度目の対決、8月25日の本拠地アストロズ戦だった。4回無死一塁で高めに浮いたチェンジアップをフルスイング。バックスクリーン左へ放り込む14号2ランをかけた。2回の第1打席では右翼線二塁打を放ち、3打数2安打2打点と攻略した。
メジャー初対決となった5月16日は4打数無安打3三振。「いくら払っても経験する価値がある。経験したことがない球」と話していた相手。昨季通算は14打数3安打の打率.214、1本塁打、2打点、5三振だった。今季も同地区のアストロズに所属するバーランダーとは真剣勝負が繰り広げられそうだ。
○第2位:右肘手術勧告後の2発
右肘内側即副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)を勧められたのは、9月5日の敵地レンジャース戦の試合前だった。その数時間後にスタメン出場すると、5回無死で2試合連発の17号ソロ。8回1死一塁では18号2ランを放ち、2006年のマリナーズ城島健司の持つ日本人1年目の最多本塁打記録に並んだ。4打数で2発を含む4安打3打点1盗塁の大活躍だった。
手術勧告を受けた直後の試合で見せた最高の打撃を、米メディアはこぞって称賛。米「Yahoo!スポーツ」の名物コラムニスト、ジェフ・パッサン記者は「オオタニについてはたくさんの魅力があるが、その中で重要な部分は、とんでもないほど比類なき才能に恵まれているということだ」とツイッターで感服。米3大ネットワークの1つ「ABCテレビ」のブラッド・ガッリ記者も「現実離れしている!」とツイッターで衝撃を伝えた。投打など野球の技術だけでなく、驚異的なメンタル力を見せつけた。
○第1位:メジャー初アーチ&サイレントトリートメント
4月3日のインディアンスとの本拠地デビュー戦。初回2死二、三塁の第1打席で右腕トムリンのカーブを捉え、右中間へメジャー1号となる3ランを放った。衝撃的な一発の後も注目が集まった。ダイヤモンドを一周してダグアウトに戻ったが、チームメートは一様に“無視”。たまらずキンズラーに抱きついたところで荒々しく祝福された。メジャー恒例の「サイレント・トリートメント」。大谷の可愛すぎる反応は日本だけでなく、全米でも大きなニュースとなった。
大谷自身にとっても印象に残る本塁打になった。新人王受賞時に行われた電話会見で、最も印象に残った瞬間について聞かれ「初ホームランはうれしかった。ベンチに帰ってからも楽しかった」と振り返った。オープン戦の不振を吹き飛ばす一撃&メジャー流の祝福儀式は、新人王獲得につながったに違いない。
選出外となったが、4月27日の本拠地ヤンキース戦ではエース右腕セベリーノから右越え4号ソロ。内角への97マイル(約156キロ)を完璧に捉えられた右腕が「脱帽するしかない。もう2度と内角には投げない」と言い残したほどだった。シーズン終了翌日の10月1日に右肘手術を受けたが、今季序盤の復帰が期待されている打者・大谷。今年はどのような打撃を見せるのか注目だ。
(Full-Count編集部)