Aロッドは2度200億円超を獲得 MLB歴代最大FA契約の系譜 公式サイトが特集
初の100億円超えはドジャースと契約のケビン・ブラウン
このボニーヤの契約を1年でさらに倍増させたのが、1992年のバリー・ボンズだった。この年ジャイアンツと6年4375万ドル(約47億4600万円)で契約。記事によれば、当時ボンズの代理人を務めたデニス・ギルバート氏が「最高のプレーヤーは最高の契約を得るべき」と発言。これに対し、ジャイアンツの当時のオーナーだったピーター・マゴーワン氏は「大金だが、世界にバリー・ボンズは1人しかいない」と史上最大契約を結んだという。ジャイアンツに移籍後、ボンズは5度MVPに輝き、史上最多本塁打記録を更新。マゴーワン氏の発言は「先見の明があった」としている。
1996年に外野手アルバート・ベルがホワイトソックスと5年5500万ドル(約59億6600万円)の契約を結び、ボンズの記録を更新したが、1999年には大きな契約が2つ誕生した。1つ目は外野手のバーニー・ウイリアムズがヤンキースと結んだ7年8750万ドル(約94億9200万円)、そして2つ目が史上初大台超えの右腕ケビン・ブラウンがドジャースと結んだ7年1億500万ドル(約113億9040万円)だった。
2000年には左腕マイク・ハンプトンがロッキーズと8年1億2100万ドル(約131億2600万円)の契約を結ぶが、その6週間後に球界を揺るがす大型契約が飛び出す。それがアレックス・ロドリゲスがレンジャーズと結んだ10年2億5200万ドル(約273億3700万円)という超破格の契約だった。記事によれば、これはプロスポーツ史上最大の契約だったが、2008年にはヤンキースと10年2億7500万円(約298億3200万円)の長期契約を結んで自身の記録を更新した。ローズから30年後、最大契約は約20倍にまで膨れあがっていた。
2014年にはジャンカルロ・スタントン(現ヤンキース)がマーリンズと13年3億2500万ドル(約352億5600万円)という巨大な契約延長を行ったが、FA契約に関して言えば、10年以上にわたりAロッドの記録は破られていない。はたしてハーパーは新記録を樹立することになるのだろうか。興味は尽きないところだ。
(Full-Count編集部)