西武熊代がV貢献で話題の「訓示」を生披露 「ミツバチ打線」にファン大喜び
試合前の円陣でチームを鼓舞、ネタは「毎日携帯で調べていた」
西武の岡田雅利捕手と熊代聖人外野手が6日、埼玉県所沢市で行われた「埼玉西武ライオンズ 選手トークショー」に登場した。会場となった総合住宅展示場所沢駅前ハウジングステージには、かなりの冷え込みにも関わらず数多くのファンが集まり、2人の爆笑トークに耳を傾けた。
イベント開始前には、プライベートで訪れていた球団OBの松沼博久氏から「この2人なら面白いに決まっている」とお墨付きもらって登壇した2人。持ち前のトーク力を発揮した1時間の中でも、とりわけファンの興味を惹いたのが、昨季試合前に恒例となっていた熊代による「訓示」にまつわる話題だった。
昨季は試合前のウォーミングアップが終わった後で選手全員が輪となった時、ムードメーカーでもある熊代がありがたい「訓示」を披露し、チームの士気を高めた。この訓示がチーム10年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献したことは、チーム一致の意見だ。栗山が発案し、8月中旬頃からスタート。最初におこなったライオンの習性をネタにしたものが大いにウケたことから継続が決まったという。
日々テーマを変えていたが、その元ネタは「毎日携帯で調べていた」と明かす。チームのために続けたが、実は「シートノックからそのことに意識が行っていた」と野球よりも訓示で頭がいっぱいだったようで、「今年は野球でもしっかり結果を残して、その上で(訓示も)やっていきたい」と、最も経験値の高い二塁での試合出場を目指す。
司会者や岡田の即興訓示リクエストには頑なに抵抗した熊代だったが、ファンのリクエストは断り切れず。昨季実際に行った訓示の1つを大きな声で披露した。
「よっしゃ、みんなよう聞けよ。今日のテーマは“ミツバチ打線”や。な、ええか。ミツバチっていうのは自分たちより大きい敵に対してもどんどん向かっていく。1人行ってやられても次々飛びかかっていく。それは1番・秋山さんから9番・金子侑司までミツバチ(ということ)。アウトになっても次のバッター、次のバッターがどんどん攻撃していく、と。それで今日の対戦相手、倒しましょう。今日はミツバチ打線です。
そして、僕はベンチでどっしり座っているんで。僕は“女王バチ”です。(観客爆笑)女王バチっていうのは働かない。巣でどっしりしているから。だから、みんなが今日もしっかり戦ってこい! レッツゴー!」
今年は切れ味抜群の訓示に加え、プレーでの貢献にも期待したい。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)