巨人、長野流出も若手にはチャンス到来 正外野手獲りに名乗りを上げるのは?
3年目の松原はMLB選抜戦でランニング本塁打、4年目の重信は打撃成長
FAで獲得した丸佳浩外野手の人的補償として、頼れるベテラン長野久義外野手が広島に移籍することになった巨人。炭谷銀仁朗捕手の人的補償で西武に移籍した内海哲也投手に続き、またしても生え抜きの功労者がプロテクトから外れ、流出することになった。
長野は2010年に新人王に輝き、11年に首位打者、12年に最多安打と打撃タイトルを奪取。11年からは3年連続でベストナインとゴールデングラブ賞に輝いた。昨季はキャリア最少116試合出場にとどまったものの、新人だった10年から9年連続で100試合以上に出場。チームにとっては痛手となるが、1軍を目指す若手にとっては新たなチャンスとなる。
若手外野陣で飛躍が期待されるのがプロ3年目の松原聖弥だろう。昨季はイースタン・リーグで117試合に出場し、リーグトップの打率.316、134安打、42打点、リーグ2位の24盗塁をマーク。昨年11月8日に行われた「2018日米野球エキシビジョンゲーム」ではMLBオールスターチームを相手にランニングホームランを放ち、メジャー現役最強捕手との呼び声の高いカージナルスのヤディエル・モリーナ捕手から「素晴らしいスピード。いいね、好きだな。いい足を持っているね」と賞賛された。
昨季1軍でプロ初本塁打を放ち、打率.281と打撃面で成長を見せた大卒4年目の重信慎之介は1軍定着したいところ。スピードには定評があるだけに、昨季の6盗塁から大幅アップが期待される。昨季17試合出場にとどまった高卒8年目の石川慎吾、昨季プロ初安打をマークした高卒6年目の和田恋も奮起したいところだ。
長年チームを支えた長野がチームを去ったものの、2年連続リーグMVPの丸佳浩が加わった外野は、亀井善行、陽岱鋼、アレックス・ゲレーロ、立岡宗一郎ら選手層は厚い。長野の穴を埋めるべく、活きのいい若手がポジション争いに割って入るのか。いずれにしても5年ぶりのリーグ制覇に若手の台頭は欠かせない。
(Full-Count編集部)