鷹退団の攝津が引退会見で感謝した先輩 左右のエースでVに貢献「本当にありがたい」

和田からのメッセージに感謝

 ここ3年は苦しい思いが続いた。それでも「すごい意味のある3年だったと思います。いろんな人と話す機会があった。若い人の相談も聞いた。今からという選手がどう考えているのか、こちらもすごく勉強になりました」と振り返る。そして「この世界はうまくいっていないことの方が多い。今後の財産になると思います」と続けた。

 会見場には「攝津へ 本当にお疲れ様 またホークスに戻ってきてください」というメッセージが添えられた花が飾ってあった。贈り主は和田毅。和田は渡米前の2010年に17勝で最多勝利を挙げたが、同年の攝津は38ホールドを記録しており、和田の勝ち星にも大きく貢献した。

 翌2011年には和田が16勝、先発に転向した攝津が14勝と2人でチームの優勝に大きく貢献した。2012年に和田は渡米するが、その年の攝津は17勝をマークするなど、和田に代わるエースとして君臨した。

 2人が一緒にプレーしたのは和田の渡米前の3年と復帰後の3年。和田からのメッセージを見た攝津は「本当にありがたいですね。偉大な先輩ですし和田さんがいて、この人と一緒に活躍したいと思っていました」と先輩左腕の計らいに感謝していた。左右のエースとしてチームを支え、互いにしのぎを削ってきた経験は、攝津にとってかけがえのないものになったことだろう。

 いつか和田の願いが叶う日が来ることを、多くのホークスファンも願っている。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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