ジャイアンツ、左腕バムガーナー放出画策か…ブルワーズとトレード接触と米報道
通算110勝の29歳、2014年ワールドシリーズMVP
ジャイアンツがエース左腕のマディソン・バムガーナー投手のトレードを画策していることが分かった。MLB公式「MLBネットワーク」のジョン・モロシ記者が8日(日本時間9日)に自身のツイッターを更新。関係者の話としてジャイアンツがブルワーズと接触したことを明かし、見返りとして若手有望株の投手を要求していると伝えた。
今オフに着任したばかりのファーハン・ザイディ編成本部長が、早くもその手腕を発揮しようとしている。同地区ライバルのドジャースGMから電撃“転身”したザイディ編成本部長は、2010年、2012年、2014年と3度ワールドシリーズ優勝に貢献した左腕のトレードを画策しているという。バムガーナーは今季が8年契約の最終年にあたり、シーズン終了後にはフリーエージェント(FA)となる。その前にトレードされることは確実視されているが、すでに複数球団と初期段階の話し合いを持っているようだ。
モロシ記者は前日7日(同8日)にもツイッターで「今オフにバムガーナーがトレードされるなら、ブルワーズが最有力候補のようだ」と関係者の話を報じた。その続報として、29歳左腕をトレードに出す見返りとして、複数の若手有望株が期待されているが、その中に昨季デビューしたばかりの右腕コービン・バーンズ、25歳右腕のブランドン・ウッドルフ、22歳右腕のフレディ・ペラルタのいずれかが含まれることが、ジャイアンツの要求だと伝えている。
今季でメジャー11年目のバムガーナーは、ここまで通算255試合で投げ110勝83敗、防御率3.03、1591奪三振の好成績。2014年にはワールドシリーズMVPを受賞したほか、シルバースラッガー賞2度、球宴選出4度を誇る。打撃にも定評があり、通算17本塁打、58打点、31四球を記録している。最近2シーズンは故障に泣かされ、負け越しているが、2011年から6年連続2桁勝利を挙げていた。
バムガーナーが加われば即戦力として頼りになることは間違いないが、今後の活躍が確実視される若手を手放すのも忍びない。はたしてバムガーナーは今オフ中にトレードされるのか。今オフは主だった補強が少ないジャイアンツだけに、スプリングトレーニングが始まる前にザイディ編成本部長が大きな動きを取る可能性もありそうだ。
(Full-Count編集部)