パ・リーグ新人に聞く「対戦したい選手は?」 1位はフルスイングが代名詞の強打者

第1位にはソフトバンク柳田が選出、「フルスイング」と勝負したいルーキー多数

「対戦したい選手」第2位は、10年ぶりにパ・リーグを制覇した埼玉西武不動の4番で、ホームラン王・リーグMVPに輝いた山川穂高選手だ。山川に投票した東北楽天8位・鈴木翔天投手は「同じ(富士)大学出身で、今年ホームラン王をとっている」と理由を説明。その他、投手から人気を集めた。

 もっとも多くのルーキーから名前を挙げられ、「対戦したい選手ランキング」第1位に輝いたのは、「球界を代表するバッター。自分のベストボールを投げて打ち取れたら」(埼玉西武1位・松本航投手)、「自分の力が通用するかチャレンジしてみたい」(北海道日本ハム3位・生田目翼投手)と、ドラフト上位の投手から対戦を待ち望む声が相次いだスラッガー、福岡ソフトバンク・柳田悠岐外野手だ。

「必ずフルスイングをしてくるので、負けないよう強気のピッチングで抑えたい」(オリックス3位・荒西祐大投手)、「フルスイングでくるので、僕も全力投球で」、(同4位・富山凌雅投手)、「どのボールでもフルスイングする。自分も最高の腕の振りで勝負したい」(東北楽天5位・佐藤智輝投手)と、「フルスイング」というワードが頻出した。

 惜しくもランク外となったものの、一部名前が挙がった選手と、ルーキーがその選手を選んだ理由も紹介していきたい。未知の部分が多いルーキー自身の人となりと、対象の現役選手とのエピソードが見えてくる回答も多かった。

 プロの舞台で華々しい活躍を続けている一流どころと「対戦したい」ルーキーは、「どれだけすごいのか体感したい」という理由が多いようだ。千葉ロッテ1位・藤原恭大選手は、福岡ソフトバンク・サファテ投手と対戦したいそうだが、「高校のOBから、“サファテはえぐい”、“ボールが見えない”という話をよく聞く」らしい。身近にプロ野球選手がいる名門校出身らしい回答と言えるかもしれない。

 アマチュア時代または前所属チームで親交があり、自身よりも先にプロ入りした選手と対戦したいと意気込むルーキーも多かった。東北楽天7位・小郷裕哉外野手は、2年先輩のオリックス・黒木優太投手のことを「(立正)大学時に自分を変えてくれた人」と表現する。「同じプロのステージで対戦してヒットを打って、成長した姿で恩返ししたい」そうだ。

 北海道日本ハム4位指名・万波中正外野手は福岡ソフトバンク・増田珠内野手へ「(横浜)高校時代ずっと一緒にプレーしてきて、今も一番意識している」とコメント。埼玉西武3位・山野辺翔内野手は桜美林大学時代の同級生、千葉ロッテ・佐々木千隼投手の名前を挙げ、「彼はドラフト1位でプロに行って勝っている。プロという素晴らしい舞台で対戦したい」と明かした。このように、かつてのチームメイト同士の絆を感じさせる回答も多かった。本人たちが待ち望む「夢の対決」は、ファンにとっても楽しみなものになるだろう。

 東北楽天6位・渡邊佳明内野手は、千葉ロッテ・涌井秀章投手と対戦したいそうだが、その理由は「高校が同じで、小学生のとき遊んでもらった。成長したところを見てほしい」とのこと。名門・横浜高校の渡邉元智前監督を祖父に持つ渡邊選手らしい回答だった。

アマチュア時代に対戦しプロでリベンジを誓うルーキーも

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