エンゼルスの「基盤」は大谷翔平 米メディアが太鼓判「DHだけでもインパクト」
他球団ではアクーニャJr.、ソトの名前も
メジャーでは大幅な戦力入れ替えを行い、大胆なチーム再建に乗り出すチームも多い。だが、闇雲にベテランを一掃して若手にシフトするのではなく、そこには必ず核となる選手が存在する。例えば、カブスではクリス・ブライアントやアンソニー・リゾであり、アストロズではホセ・アルトゥーベやカルロス・コレアだった。それでは、現在メジャー30球団がそれぞれチームの核として考えている、あるいは核となり得るのは、どの選手だろうか。米スポーツ専門サイト「ブリーチャー・リポート」では「各球団の基盤となる有望若手スター」と題した特集を展開。この中で、エンゼルスでは大谷翔平投手が選出されている。
特集では「27歳以下」「残り3年以上の契約を持つ」「メジャー経験がある」という3つの条件を満た選手を対象に、長期にわたってチーム作りの中心となり得る選手をピックアップ。エンゼルスでは“二刀流”大谷が選ばれた。
エンゼルスには球界を代表するスターとなったマイク・トラウト外野手がいるが、2020年シーズン終了後にはFAになる予定。寸評では「傘下マイナーを急速に駆け上がってくる若手選手に、2年後から大きく頼ることになるかもしれない」としているが、彼らがメジャーの舞台に上がるまで「明らかな長期的基盤」となるのは「二刀流のスター、ショウヘイ・オオタニだ」と指摘している。
大谷は昨季終了直後に右肘靱帯再建手術を受けたため、今季は打者としての出場に専念することになるが、「DHの役割だけでもインパクトを与えることができると証明した」と高評価。その上で「二刀流としてのキャリアがどう進むかは、球界で最も興味深い話題の1つだ」と関心を寄せている。
二刀流の大谷は、打者としても投手としても戦力の核となり得る選手。エンゼルスはその両面で大谷を頼ることになるのか、あるいは将来的にはどちらか1つに的を絞った形で中心人物としての効果を期待するのか。ファンならずとも気にかかる点ではある。
その他のチームでは、昨季ナ・リーグ新人王に輝いたロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)や、日米野球で来日したフアン・ソト(ナショナルズ)、エウヘニオ・スアレス(レッズ)の名前も。また、日系3世でもあるナ・リーグMVPクリスチャン・イエリッチ(ブルワーズ)も選出された。
あと3年後、あるいは5年後、彼らはチームの核として活躍し続けているのか。ポテンシャルの高さはお墨付きの選手たちだけに、息の長い活躍を期待したい。
(Full-Count編集部)