唯一の規定到達者0人は「情けない」 鷹・東浜、千賀&石川らの“虎の穴“入門へ
沖縄自主トレ後には「コウノエスポーツアカデミー」の合宿に参加
さらに「絶対の柱はいないといけない。それがいなくても勝てているのは凄いですけど、それは中継ぎの投手や野手が凄いから。僕たちも負けていられない」とも語った東浜。今季の数字として「180イニングはいきたい。2桁の完投もいきたい」と掲げた。
そのための試行錯誤は欠かさない。「もっと効率のいい投げ方があると思う。年を重ねれば、体のタイプも変わっていく。細かいところで変えないといけないかな、試してみようかなと思っていることはある」。沖縄自主トレ後には、千賀滉大投手や石川柊太投手、西武の榎田大樹投手、中日の吉見一起投手、ソフトボールの上野由岐子投手らも師事する鴻江寿治氏が主宰する「コウノエスポーツアカデミー」のトレーニングキャンプに初めて参加する。「シーズン中から千賀や柊太にお願いしていた」。より、自分自身の体の仕組みに合わせた投球フォームも模索する。
昨季限りで五十嵐亮太投手や寺原隼人投手、摂津正投手らベテランが退団。摂津は現役を引退した。これまでチームを支えたベテランが去り、チームは大きな転換期を迎えている。「(摂津さんは)エースとしての理想の存在。口数は多くないですけど、背中で引っ張る人で尊敬していました。あの人がいるだけで、1本チームに筋が通るような存在感があった。そういうエースになりたいと思うし、ならないといけないと思います」と東浜は言う。
「年齢というより、先頭に立っていかないといけないというのはある。先輩たちが退いていっていますし、引き継いでいかないといけない」。目指すべきは1年間ローテを守り、そして柱と言えるだけの成績を残すこと。それを果たした時、ソフトバンクは2年ぶりリーグVと3年連続日本一に大きく近づいていることだろう。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)