MLBドラ1のNFLドラフト申請に二刀流の“先輩”が助言 「野球を選ぶべき」
野球とアメフトの二刀流でアスレチックスから18年ドラフト1巡目指名を受けたマレー
野球とアメフトの二刀流でアスレチックスから2018年ドラフト1巡目(全体9位)指名を受けたカイラー・マレー外野手。NFLドラフトに申請することを決めたが、MLB、NFLの両スポーツで活躍したディオン・サンダース氏は「野球を選ぶべき」と“後輩”に向けアドバイスを口にしている。
「ディオン・サンダースがカイラ―・マレーにフットボールよりも野球を選ぶように勧めると語る」
こう見出しを付け報じたのは米スポーツメディア「スポルティングニュース」だった。サンダースはNFLで14シーズンを過ごしMLBでも641試合に出場するなど野球とアメフトの“二刀流”で活躍。「同じ週にMLBで本塁打、NFLでタッチダウン」、「ワールドシリーズとスーパーボウルの両方に出場」と数々の記録を残した。
記事ではテレビ番組スポーツセンターに出演したサンダース氏の動画を公開し「もし私が彼の立場なら、野球を選び、振り返らない」とマレーにMLB行きを助言している様子を伝えている。
マレーのアメフトでのポジションがQBであることを指摘し「彼のポジションでは難しい。『フットボール選手になる』と彼が宣言した場合に受ける冷やかしを理解していないと思う。背、大きさ、できないことについて人々が話し出すんだ。彼はまだそうしたことに対処したことがない」と説明。
サンダース氏は2011年にプロフットボールの殿堂入りを果たし、NFLでプロボウルに8度選出され、スーパーボウルを2度制覇。さらにMLBでは9シーズンでヤンキース、ブレーブスなどでプレーし通算打率は.263をマークするなどMLBでも一定の成績を残している。
それでも、野球界に未練があったようで「個人的には、まだ時々、もっと(野球を)プレーしなかったことを後悔するんだ。(プロフットボール殿堂入りの)金色のジャケットがクローゼットにあるが、もっと(野球を)プレーしていたらと思うんだ」と振り返っている。
昨季にアスレチックスからドラフト1巡目指名を受けながら、QBとして大学アメフト界の最優秀選手に与えられる「ハイズマン賞」にも輝いた逸材はNFLドラフトに申請したことで注目を浴びている。
(Full-Count編集部)