命の危機から…ダグアウトで脳動脈瘤破裂の右腕がヤンキースとマイナー契約
昨年4月20日に病に倒れた前ホワイトソックスのファーカー投手
前ホワイトソックスのダニー・ファーカー投手がヤンキースとマイナー契約を結んだと、21日(日本時間22日)にMLB公式サイトなどが報じた。同サイトは「関係者:ヤンキースがダニー・ファーカーとマイナー契約を結ぶ」と報じた。
一見、何の変哲もないマイナー契約締結だが、このファーカーはある病から復活を目指しており、MLB公式サイトは「ダニー・ファーカーの脳出血からの感動的な復帰が完了し、この右腕は今シーズンにマウンドに立つチャンスを得ることになる」と伝えた。
31歳のファーカーは2018年4月20日、本拠地でのアストロズ戦で中継ぎで登板。2/3イニングを投げて2安打2失点で降板となると、その後、脳内の動脈瘤が破裂して脳内出血を起こし、ベンチ内で倒れた。一命を取り止めたファーカーは同5月7日に退院し、6月1日にはチームの始球式に登板した。
記事によると、現在は自宅のあるカリフォルニアで通常通りの投球プログラムを行っているというファーカー。記事では右腕のコメントも紹介されており「僕のことを信じてくれた、とてもポジティブな医師たちがいてくれた。彼らはここにたどり着くまでずっと、僕のやる気を見てきたんだ。彼らは僕の復帰に確信をもっていてたし、僕はこうして今、2019年シーズンで再びマウンドに立つ時を待つだけさ」と語っている。
命の危機から奇跡の復活を目指すファーカー。メジャー通算253試合の登板を誇る右腕が、再びメジャーのマウンドに立つ日は来るだろうか。