原口、陽川、伊藤隼が… 秋山は右膝手術明け 阪神、1軍キャンプから漏れたのは?

阪神・原口文仁【写真:荒川祐史】
阪神・原口文仁【写真:荒川祐史】

ドラ1近本らルーキー3人が1軍キャンプに抜擢

 1月も半ばが過ぎ、いよいよ2月1日のキャンプインが迫ってきた。各球団が続々と監督・コーチ会議などを実施し、キャンプインに向けた組分けを行い、発表している。ルーキーで1軍(球団によってはA組とも言うが……)キャンプに抜擢されたのは誰か?新戦力で1軍に入った選手は?こんなところにもファンは注目しているだろう。

 ただ、1軍キャンプに抜擢される者がいれば、そこから外れ2軍(球団によってはB組)でキャンプを迎える者もいる。そこでここでは視点を変え、各球団で1軍キャンプから漏れ、2軍や3軍のキャンプから巻き返しを図る主な選手をピックアップしていこう。

 今回は23日に発表された阪神だ。かりゆしホテルズボールパーク宜野座での1軍キャンプメンバーは以下の通り。

○投手(22人)
能見篤史、西勇輝、岩貞祐太、馬場皐輔、藤浪晋太郎、藤川球児、小野泰己、才木浩人、浜地真澄、守屋功輝、齋藤友貴哉、青柳晃洋、ジョンソン、メッセンジャー、飯田優也、望月惇志、桑原謙太朗、岩崎優、島本浩也、ガルシア、伊藤和雄、ドリス

○捕手(4人)
坂本誠志郎、長坂拳弥、梅野隆太郎、岡崎太一

○内野手(9人)
上本博紀、木浪聖也、鳥谷敬、北條史也、大山悠輔、マルテ、糸原健斗、植田海、ナバーロ

○外野手(8人)
近本光司、糸井嘉男、福留孝介、高山俊、江越大賀、島田海吏、中谷将大、板山祐太郎

 ドラフト1位の近本、同3位の木浪、4位の齋藤と新人3人が1軍キャンプに抜擢。FAで加入した西や、中日から移籍となったガルシア、エンゼルスから加入したマルテなども順当に1軍キャンプでのスタートとなった。

 一方で1軍キャンプから漏れ、高知・安芸市でキャンプを迎えることになった主な選手は以下のようになる。

・岩田稔(投手)
 2005年に希望入団枠で阪神入りした左腕。2009年にはWBCにも出場し、長らく阪神のローテを支えてきた。2015年には27試合に登板したが、2016年以降は不振が続く。昨季は6試合に登板したが、未勝利。35歳となった今季、復活を遂げることはできるか。

・石崎剛(投手)
 2014年のドラフト2位で入団した右腕。3年目の2017年に中継ぎで26試合に登板して頭角を表すと、オフには侍ジャパンのメンバーにも名を連ねた。だが、昨季は右肘の故障もあって、わずか12試合の登板に。安芸から復活を目指す。

・高橋聡文(投手)
 2015年オフにFA権を行使して中日から阪神へ移籍。移籍1年目からセットアッパーとして活躍し、2年連続で50試合超に登板した。2017年は防御率1.70の好成績を残したが、昨季は左肩のコンディション不良でわずか15試合の登板に終わった。

・秋山拓巳(投手)
 2017年に初の2桁勝利となる12勝をマークした右腕。メッセンジャーに続く先発ローテ右腕として頭角を表したが、昨季は右膝の故障もあって17試合で5勝10敗に終わった。オフに右膝のクリーニング手術を受けてリハビリ中のため、1軍キャンプメンバーから外れた。

・原口文仁(捕手)
 バッティングに秀でる捕手の原口。1軍デビューを果たした2016年に107試合で11本塁打を記録して台頭した。昨季は代打での起用が中心ながら、111打数35安打2本塁打19打点で打率.315をマーク。代打で23安打を放ち、2008年に桧山進次郎が作った代打安打の球団記録に並んだ。今季も貴重な戦力だが、1軍キャンプから外れることになった。

・陽川尚将(内野手)
 2013年のドラフト3位で入団。昨季はシーズン途中に1軍昇格を果たすと、一塁、三塁、外野でキャリアハイの75試合に出場。打率.252、6本塁打を記録し、今季の更なる飛躍が期待されるが、1軍キャンプのメンバーからは漏れることになった。

・伊藤隼太(外野手)
 2011年のドラフト1位で入団し、今季が8年目。期待されながらも、外野の定位置を奪えぬまま、今季で30歳となる。昨季は代打での起用が主で、96試合に出場して打率.247、1本塁打13打点。持ち前の勝負強さに期待はかかるものの、1軍キャンプから漏れた。

(Full-Count編集部)

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