薬物疑惑のボンズとクレメンスは殿堂入り不可能? 米メディア特集「彼らはズルをした」

トロント・サンのシモンズ氏「誠実性、スポーツマンシップ、人格も判断基準」

 今年の投票でボンズは59.1%、クレメンスは59.5%を得票したが、記事によると、2人とも前年から3%以下の上昇にとどまったという。パッサン記者はボンズとクレメンスに投票しなかった記者に連絡を取り、そのうちの18人から回答を得たという。

 これによると、ボストン・グローブのコラムニストのダン・ショーネシー氏は「私の考えでは、彼らはズルをした。『彼らはすでに殿堂入りの選手だ』という考えには賛成しない」と答え、向こう3年間もボンズとクレメンスには投票しないと断言したという。

 また「どうすれば、票を変えるか」とする質問に対し、サンノゼ・マーキュリーニュースのコラムニスト、マーク・パーディ氏は「いわゆるステロイドの時代における全体像の本当の実態を知り、その中でボンズとクレメンスがどうだったのか知りたい」と回答。トロント・サンのコラムニスト、スティーブ・シモンズ氏も2人の実績を評価した上で「誠実性、スポーツマンシップ、人格も判断基準であるため、2人のどちらにも投票することができない。そうすることには耐えられない」と答えている。

 パッサン記者本人は現在、殿堂入りの投票を行っていないものの、「昨年殿堂入りの投票をやめるまで、私はボンズとクレメンスに投票していた。私は殿堂入りの部屋の壁がボンズとクレメンスなしでは空しいと思う」と2人の殿堂入りを“推す”立場を示している。そして「次の3年間、様々なところから圧力を受けるかもしれないが、(票の)動きは少ないだろう。信念など、その呼び方は何にしろ、そうしたものが(票の動きが少ないことを)確信させる」と、ボンズとクレメンスの2人が殿堂入りする可能性は極めて低いとしている。

(Full-Count編集部)

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