有望若手、ベテラン、実力者が多数 定位置争い熾烈…鷹キャンプの見所は?
野手も注目ポイントは多数、万全でさえあればその戦力は12球団屈指
野手では、特にレギュラーを固定できていない二塁手争いに注目だ。セカンドでは、内野のユーティリティとして存在感を発揮する川島慶三内野手と明石健志内野手の両ベテランに、昨季規定未満ながら打率.317をマークした牧原大成内野手が挑む構図となりそう。現状では牧原が一歩リードしているが、このまま育成出身の26歳が立ち位置を確立するのか、それとも経験豊富な2人が待ったをかけるのか。
これからのチームを背負う若手の筆頭として、上林誠知外野手の名前も挙げたい。2017年にレギュラーの座をつかむと、昨季は全143試合に出場して22本塁、62打点、打率.270と、打撃3部門全てでキャリアハイを更新した。65年ぶりとなるシーズン14三塁打、13盗塁を記録した23歳。ストイックに成長を続ける姿から、片時も目が離せない。
もちろん、ベテランの復活にも期待したいところだ。通算8度の打率3割を記録し、両リーグ首位打者にも輝いた内川聖一内野手は、ここ2年はケガの影響もあり出場機会が激減。昨年は71試合、打率.242にとどまり、試合数、打率ともに移籍後ワーストとなった。昨季限りで引退した摂津をはじめ、同年代の選手がユニホームを脱ぐ中で、もう一花咲かせられるか。
ケガ人続出の非常事態を乗り越え、2年連続で日本一に輝いたソフトバンク。FAで大物選手を獲得できず、オフの補強はドラフトのみとなったものの、万全の体制なら戦力はやはりパ・リーグ随一だろう。今キャンプのレギュラー争いは、首脳陣にとってもファンにとってもうれしい悩みとなりそうだ。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)