故障、ベテラン、飛躍期待の若手…キャンプ2軍スタートのパ・リーグ選手は?

楽天・茂木栄五郎【画像:(C)PLM】
楽天・茂木栄五郎【画像:(C)PLM】

春季キャンプは2月1日に一斉スタート、パ・リーグで注目の“2軍組”は…

 プロ野球12球団は2月1日に各地で一斉にキャンプインを迎える。キャンプ初日では異例となる紅白戦を行って、1軍、2軍を決めるロッテを除く11球団が選手の振り分けを発表。各球団の主力や、注目の若手が1軍スタートを決める一方で、故障などもあり2軍スタートとなった選手もいる。ここではパ・リーグ5球団で2軍スタートとなった主な選手を紹介。果たして彼らの巻き返しはなるのだろうか。

【日本ハム】
 投手陣では吉田輝星投手、生田目翼投手、柿木蓮投手といったルーキーたちがいずれも2軍スタートに。プロとして初めて参加するキャンプはひとまず基礎固めから始まる形となるかもしれないが、特に高卒の投手にとって、体作りは故障を避けるためにも欠かせないところ。いわば将来の飛躍に向けた、ひとまずの“準備期間”といったところかもしれない。

 野手陣では正捕手の有力候補だった清水優心捕手が腰痛で出遅れて2軍からのスタートとなり、既に今季限りでの現役引退を表明している田中賢介内野手も現役生活最後のキャンプを2軍から迎えることに。今後が期待される若手と現役生活の晩年を迎えた功労者という好対照な2人だが、目指すところはそれぞれ同じ。期待したいところだ。

【楽天】
 投手陣では、昨季52試合に登板して26ホールド、防御率1.85と復活を遂げていた青山浩二投手と、血行障害を乗り越えて25試合で防御率1.71と同じく復活を見せた久保裕也投手が2軍スタート。じっくり調整を進めることになりそうだ。チームのブルペンにさらなる安定感をもたらす経験豊富なベテランの存在は投手陣にとっても大きなものとなりうる。

 野手陣では、2013年以来久々に捕手へと登録ポジションを戻す岡島豪郎捕手や、昨年に負傷するまでは不動の遊撃手として活躍していた茂木栄五郎内野手、巨人からトレードで加入した橋本到外野手といった実績十分の面々が2軍スタートに。多くの新人が1軍メンバーに抜擢される中で、実力者たちの巻き返しは見られるだろうか。また、裏を返せば、こういった激しい競争がチーム全体のレベルアップにもつながっていくはずだ。

【西武】
 昨季途中の入団ながら安定感抜群の投球でリーグ制覇に貢献した小川龍也投手や、16試合で3勝、防御率2.73とルーキーイヤーから非凡な才能を披露した伊藤翔投手、ローテーション投手としての実績も十分な十亀剣投手、再度の台頭が待たれる高橋光成投手といった面々が2軍スタートに。投手陣の層が不安視されているチームにとって、高い能力を持つ先述の4人が1軍で活躍を見せてくれるかどうかは大きなファクターになりうる。それだけに、ここから首脳陣にアピールを続け、改めてその存在価値を証明してほしいところだ。

 野手では手術明けの岡田雅利捕手とメヒア内野手、試合前の「訓示」でも話題となった熊代聖人外野手らが2軍からのスタート。豪打復活が待たれる元本塁打王のメヒアに加え、炭谷銀仁朗捕手の移籍に伴い第2捕手としてその重要性が増してきそうな岡田も完調に戻るのが待たれるところ。ムードメーカーとしてベンチを盛り上げた熊代を含め、これらの選手がどの段階で1軍争いに絡んでくるかにも注目だ。

主力多数退団で競争の始まるオリ、鷹は実績ある投手たちが2軍へ

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