田中将大擁するヤンキース先発陣は世界一Rソックスより上!? 元GMが断言
元メッツGMのフィリップス氏が両軍先発ローテを分析「Rソックスよりヤンキースのローテが上」
今季7年ぶりの地区優勝、10年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すヤンキース。オフの補強も着実に進められており、マリナーズのエース左腕、ジェームス・パクストンを若手選手との交換トレードで獲得。昨季途中にブルージェイズから加入しオフにFAとなっていたJA・ハップ、現役トップ246勝を挙げている38歳左腕、CC・サバシアとも再契約を結び、ルイス・セベリーノ、田中将大を加えた先発ローテーションはメジャー屈指の安定感を誇っている。
ア・リーグ東地区を制する上で最大のライバルとなるのが宿敵レッドソックスだろう。7年連続2桁勝利中のクリス・セール、12年サイ・ヤング賞のデビッド・プライス、16年サイ・ヤング賞のリック・ポーセロに加え、昨季ポストシーズンで奮闘し、FAとなっていたネイサン・イオバルディが4年契約で残留。エドゥアルド・ロドリゲスを加えた強力な先発ローテーションは健在だ。
今季も覇権へしのぎを削るであろうヤンキースとレッドソックス。では、どちらの先発ローテーションが上なのか。「私はレッドソックスよりもヤンキースのローテーションが上だと考えている」と断言したのは、MLBネットワークのラジオに出演した元メッツGMのスティーブ・フィリップス氏だ。同氏は1997年から2003年途中までメッツでGMを務め、野球殿堂入りした名捕手のマイク・ピアザらをトレードで獲得。00年にはナ・リーグ制覇に導いたGMだ。同氏は続けて、こう断言している。
「私なら(優劣の比較した時に)セールよりもセベリーノ、プライスよりもパクストン、イオバルディよりもハップ、ポーセロよりもタナカを今年は選びます。そしてE・ロドリゲスとサバシアは極めて拮抗していると思います」
ヤンキースの先発陣はレッドソックスより上――。同GMが理由として指摘したのがレッドソックス先発陣の不安要素だ。
「正直言って、セールに関しては(不安で)恐くて仕方がない。彼の腕の状態のことなのですが。彼はシーズン終盤に不調でした。左肩に問題を抱え、それが少し私を不安にさせています。今季プライスにはどんな期待を持てるでしょうか? 誰もがイオバルディの復帰に心躍らせていましたが、彼の昨シーズンの成績を見てください。プレーオフでは凄まじい活躍でしたが、キャリア通算防御率は4点台です。レッドソックスのローテーションは、どれほどのものでしょうか」
ヤンキースのバッテリー組のスプリングトレーニングは14日(日本時間15日)、レッドソックスは13日(日本時間14日)から始まる。元メッツGMの指摘通りにヤンキース先発陣が力を発揮するのか、それともレッドソックスが世界一連覇へ突き進むのか。いずれにしても名勝負を期待したい。
(Full-Count編集部)