中日松坂が語った背番号「18」への深い愛「またいつか背負ってやる、と」
プロ21年目はマイペース調整「投げることに関してはまだまだ」
中日の松坂大輔投手が1日、プロ21年目のスタートを切った。沖縄・北谷町で、移籍2年目のキャンプイン。キャンプ初日はブルペンには入らず、キャッチボールも50メートルほどの距離に留めた。その後はノックやバント練習などで汗を流し「いいスタートを切れたと思います。全体的に、普段通り動けたかなと思います。昨年は1月にテストも受けていますし、投げることに関してはこの時点でゲームに入ってもいいんじゃないかという状態だった。でも、さすがにそれは早いので、投げることに関してはまだまだですけど、これからじっくりやっていきたいと思います」と振り返り、このキャンプはマイペースで、スローに調整を進めていく。
21年目のキャンプ、その背中には慣れ親しんだ代名詞が戻ってきた。松坂といえば、やはり背番号「18」だろう。移籍1年目は「99」を背負い、右肩の故障から復活を果たして6勝をマークした。カムバック賞も受賞し、オフに18番を着用することが決まった。
松坂にとって、18番はやはり特別な番号だ。幼い頃は巨人の桑田真澄投手に憧れ、プロ入りしてからも長く背負ってきた愛着ある数字だ。キャンプインを翌日に控えた前夜、ベットの上にユニホームを広げたという。その時には「18という数字を見てワクワクする、ワクワクしてくる気持ちが出てきましたね」と沸き上がるものがあったという。そして「小さいときから僕は桑田さんを見て育ってきましたし、プロに入る時は必ず18を着けたいとずっと思ってました。普段から18という数字は意識しますし、18が背負えなかった時はまたいつか背負ってやると思ってましたし、それくらい18に対しての思いというのは強いです」と、18番への深い思いを明かした。
「僕自身で18を背負う覚悟というか、責任は感じています」と力強く言葉を紡いだ松坂。移籍2年目の今季に向けて「昨年より多くの試合に投げて多くのイニングを投げられるようにして、昨年以上の勝ち星を積み上げられるように。それができれば、自ずとチームの順位も上がってくるんじゃないかと思います。昨年は途中怪我もあったりして離脱することもあったので、理想は1年間最後まで走り続けられるように、投げ続けられるようにやっていきたいと思います」と目標を掲げていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)