ロッテ鬼軍曹が求めた「走塁への意識」 紅白戦成果に指揮官満足も“愛ある檄”

今季も積極的走塁は継続、鳥越ヘッド「ちょっとした隙間から1点を奪う」

 井口マリーンズが昨年から掲げている積極的走塁は、今年も継続していく。必要なのは盗塁数の積み重ねだけではない。次の塁を狙う貪欲な姿勢。相手のミスに漬け込む走塁だ。だから、走塁の話になると熱が入る。鳥越ヘッドは続けた。

「1点を取るのにも、1点を守るのにも、もっと貪欲であってほしい。ただ気持ちよく打つというだけでは駄目。ちょっとした隙間から1点を奪う。そういう意識をあらゆるプレーで見せてほしい。毎回、面白いように打って勝てる試合ではない」

 インプレー中に、何が起こるか分からない。予想もしないエラーもあれば、相手のちょっとした隙も生じる。それに乗じてプレーをする。実戦形式の練習の中でその意識を野手陣にあらためて求めた。鳥越ヘッドが代弁する形だったが、それこそが井口マリーンズの在り方だ。

「相手がミスをするわけがないというような意識でボールから目を離している時がある。そうではなくて逆。何かミスが起きるのではないかという意識でいつも備えていてほしい」

 キャンプ初日。濃い時間は過ぎた。グラウンドに出てきたのは8時。最後の選手が帰路についたのも20時。12時間にわたる鍛錬の初日が終わった。集中した時間が過ぎた。自分を追い込まない限り、新たな道は開けない。井口マリーンズのキャンプが始まった。

(マリーンズ球団広報 梶原紀章)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY