「1番下だと思っている」―昨季0勝の中日大野雄、復活の鍵は「打者との“間”」

「北谷にいる投手で1番下だと思っている」

 復活を期す今季。秋季キャンプ、そしてオフの間と「しっかりと打者との“間”を取れるようにという課題でやっていました」と取り組んできた。“間”とは何か。大野雄はキャンプ初日に「(プレートとホームまでの)18.44メートルの“間”、フォームの“間”、空間の“間”ですね」と語っており、この日の打者との初対戦では、成果は「半々くらい」だったという。

 今季にかける思いは当然強い。「アピールしないといけない立場ですし、北谷にいる投手で1番下だと思っている」。3年連続2桁勝利、2度の開幕投手を務めた男は危機感を口にする。「こんなところでホッとしていたらダメですけど、1発目で、2か月前、3か月前から言われていて準備する時間があって変なピッチングはできないので、いい内容で帰ってこられてホッとしています」と、ちょっとだけ安堵の表情を浮かべた。

「結果を出す、アピールしないといけない立場。まだ1発目の実戦で、2戦目、3戦目とここからもやることは変わらない。全力で吠えて、投げていきたい」。登板が終わると、北谷の中日ファンから大きな拍手が巻き起こった。これこそが大野雄への期待の大きさの証。復活を目指して、その左腕を振り抜いていく。

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