鷹・牧原、激戦区二塁を制し狙うは開幕スタメン 「ライバルに負けないよう」
本多コーチの存在に「意見もすごく言いやすい」
ソフトバンクの春季キャンプで、牧原大成内野手が開幕スタメンに向けて懸命のアピールを続けている。
牧原は昨シーズン後半にブレーク。プロ初を含む3本塁打に加え、三塁打3本、二塁打12本、9盗塁と持ち前のスピードを活かしてダイヤモンドを駆け回った。守備でも好捕を連発してチームの勝利に大きく貢献。しかし、9月27日の西武戦で右足を負傷し、右前距腓靭帯損傷の診断を受けて登録を抹消された。
春季キャンプでは「序盤に無理はさせたくない」という首脳陣の配慮もあって、A組の中でもベテラン組と同じ少し軽めのメニュー。第2クールを終えた牧原は「もう全然大丈夫ですよ。体力の方も戻ってきましたし、バットも振れて守備もできています」と語る。
そんな牧原にとって、本多雄一1軍内野守備走塁コーチの存在は大きい。昨年まで一緒にプレーしてきたとあって「自分からの意見もすごく言いやすいですし、こちらも素直に聞けるところはありますね」と語るとともに「本当に自分のためになるし、今後野球をやっていくうえで必要なことばかり」を指導してもらっているという。
牧原が狙うのはもちろん開幕スタメン。二塁のレギュラー獲りだ。「シートノックでも3人(川島慶三、川瀬晃)が同じポジションをやっていますし、まずはそこに負けないようにしないと」というが、腰の大事を取ってリハビリ組にいる明石健志もライバルであることに変わりはない。
また、打順については「タイプとしては1番か2番ですが、打順がどこであっても自分のバッティングスタイルを変えることはないですし、チャンスメークをすることが自分の仕事だと思っています」と語る。
春季キャンプは9日から第3クールに突入するが、今後の課題について「まずはケガをしないこと。疲れが貯まってきた時ほど注意しないといけないと思っています。あとは(試合の)期間が開いたので感覚的な部分ですね。第3クール以降は実戦に近い練習も入ってくるので、そこでしっかりと試合の感覚を身につけたいです」と語った。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)